F1イタリアGPの開催地であるモンツァのレース主催者は、現在もバーニー・エクレストンと新たな契約に向けてレース開催料についてる話し合いを続けている。F1継続が危ぶまれる状況に陥っていたモンツァだったが、主催者であるイタリア自動車クラブに対する優遇措置に関する法律が修正されたことで、その危機から脱することが可能となり、近いうちにバーニー・エクレストンと今後7年にわたる新契約が締結されると報じられていた。
しかし、 Autosprint は、主催者側とバーニー・エクレストンとの間でレース開催料に関する話し合いはまだ完全に合意に至ったわけではないと報じている。イタリア自動車クラブ会長のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニは、「いくつかの詳細に関して合意する必要が残されているが、決着を迎え、サインするまであとわずかのところまできている」とコメント。伝えられているところによれば、イタリア自動車クラブ側がバーニー・エクレストンに提示している開催料は年間2,000万ドル(約23億8,000万円)だが、バーニー・エクレストン側はオーストリアGPを開催するレッドブルリンクと同額の2,800万ドル(約33億3,000万円)を要求しているという。アンジェロ・スティッキ・ダミアーニは「エクレストンは2,800万ドルを要求した。その額は我々が支払っている額よりもかなり高額だが、他のサーキットよりは相当安いものだ」と Italpress に述べ、2016年に首都バクーでF1を初開催することになっているアゼルバイジャンが払うレース開催料はもっと高額だと付け加えた。「例えば、バクーは、今後3年間におよそ1億5,000万ドル(約178億円)を支払うことになるようだ」