アイザック・ハジャー(レッドブル)は、2026年F1マイアミGPで厳しい週末を過ごした。マックス・フェルスタッペンとの差が一気に広がったことで、“レッドブルのセカンドシート問題”が再び注目を集めている。元インディカー王者でF1解説者のジェームズ・ヒンチクリフは、フェルスタッペンがRB22に適応し始めたことで、ハジャーが過去のレッドブルのチームメイトたちと同じ状況に陥る可能性を懸念していると語った。
マイアミで広がったフェルスタッペンとの差マイアミGP予選で、アイザック・ハジャーは技術違反による失格処分を受ける前の段階で8番手タイムを記録していた。一方のマックス・フェルスタッペンはフロントロー2番手を獲得し、その差は約1秒に達していた。スプリント予選でも同様の傾向が見られ、ハジャーの無線やコメントは、かつてフェルスタッペンのチームメイトたちが口にしてきた苦悩を思わせる内容だった。ヒンチクリフは『Drive to Wynn』ポッドキャストで、レッドブルがマイアミに持ち込んだアップグレードに注目した。「今週末に話題になったことのひとつが、レッドブルが投入した大量のアップグレードだった」「もちろんパフォーマンス向上パーツもあるが、実際にはマックスの要望によるステアリングシステムの根本的な変更も含まれていた」「彼はずっと、フロントの感覚、つまりステアリングホイールを通じて伝わってくるフィーリングに不満を訴えていた」「単純に“もっとグリップが欲しい”という話ではなく、ステアリングシステムにおける特定の感覚、動的なフィードバックの問題だった」「彼らはマイアミまでの期間で変更を加えることができた。そして突然、マックスは“クルマに乗せられている感覚”ではなくなった。自分で完全にコントロールできるようになり、クルマが自分の入力に望む通り反応するようになった」「すると突然、ハジャーとの差が大きく広がった」“フェルスタッペン専用化”への懸念ヒンチクリフは、現時点でハジャーを判断するのは早すぎるとしながらも、今後それが“傾向”になる可能性を危惧している。「彼はまだ若い。これはまだ1回の悪い週末に過ぎない」「確かに良くはなかったが、まだトレンドとは言えない」「ただ、これがその始まりなのではないかとは思っている」「なぜなら、マックスがクルマに満足している状態になると、彼は常に誰よりもレースカーから速さを引き出せるドライバーだからだ」「今また彼が快適に感じていて、クルマが彼の望む動きをしているなら、他の誰にもできないような走りを引き出せてしまう」レッドブルF1が再び抱える“セカンドカー問題”今回のマイアミGPは、2026年型RB22がフェルスタッペン寄りの方向へ進化しつつある可能性を強く印象づけた週末でもあった。レッドブルは近年、セルジオ・ペレス、リアム・ローソン、そして他の若手ドライバーたちも含め、“フェルスタッペンだけが限界を引き出せるマシン”という問題に悩まされてきた。マイアミで投入されたステアリング関連アップデートによって、フェルスタッペンは「乗りづらい」と訴えていたRB22への不満を大きく改善させたとみられている。その結果として、ハジャーとのギャップが急拡大したことは、パドック内でも大きな議論を呼んでいる。もちろん、ハジャーはまだF1キャリア初期段階にあり、1回の週末だけで結論を出すことはできない。ただ、フェルスタッペンが“快適なRB22”を手にしたことで、レッドブルのセカンドシート問題が再燃する可能性は現実味を帯び始めている。