レーシングブルズのアイザック・ハジャーが、ザントフォールトで自身初のF1表彰台を獲得した。4番手スタートから冷静にポジションを守り続け、最後はランド・ノリスのリタイアにより3位へと繰り上がった。ルーキーとして堂々の走りを披露し、母国に近い舞台で歴史的な快挙を達成した。前半はフェラーリやメルセデスの猛追を受けたが、安定したブレーキングと守備的なライン取りで攻撃を封じ込めた。レース後半は表彰台の可能性を視野に入れ、残り20周でその夢を現実に変えた。
レース直後、ハジャーは達成感を噛み締めながら「正直、信じられない気分だ」と語った。「何より驚いたのは、レースを通してずっと4位を守れたことだ。ランドには不運があったけど、僕らはミスをせずに走り切った。クルマは週末を通して本当に素晴らしく、僕自身も力を出し切れた。表彰台をチームに持ち帰れて本当にうれしい」さらに、子供のころから抱いてきた夢が実現したと喜びを表した。「いつか表彰台に立つのは目標だった。今日それを実現できた。これが最初のステップで、これからもっと多くの表彰台を獲得したい」記者会見では、序盤のフェラーリ勢との攻防を振り返った。ハジャーは「とても厳しかった」としながらも、「スタートは悪くなかったけど、シャルルがすぐに攻めてきた。僕はブレーキングで安心できていたから、正しい守り方をして抑え込めた。それで“戦える”と実感できたんだ。終盤になって前で何か起きれば表彰台だと考えていたし、実際その通りになった」と続けた。支えてくれた人々への感謝も忘れなかった。「まず両親に感謝したい。スポーツの面ではヘルムートだ。4年前、彼が僕をFRECAでサインして道を作ってくれた。その流れを今も歩めているのは本当に大きい」さらに会見ではユーモアも交え、会場を沸かせた。夢で表彰台を見たかと問われると「いや、現実的に考えてビッグポイントが目標だった」と答えた。「表彰台は想定外。20周を切ってから『もし前で何かあれば…』と思っていたけど、ランドにトラブルが出て本当に実現した」と笑顔を見せた。そして「早すぎる表彰台では?」という問いに対しては「オーストラリアのクラッシュの後は『人生終わった』と思ったけど、すぐに乗り越えられた」とコメントした。「今日の表彰台は奇跡でも何でもなく、純粋なペースで掴んだ結果。早すぎるなんて思わない」と胸を張った。最後に、同じ表彰台に立ったフェルスタッペンへの敬意も忘れなかった。「彼はずっと僕のリファレンスだった。レースを通して2、3秒後ろで走り、彼と一緒に母国で表彰台に立てたのは本当にクールだ」
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