アイザック・ハジャーは、F1エミリア・ロマーニャGPで自身のレース運びが「ほぼ完璧だった」としながらも、唯一フラストレーションを感じた点として「スタート」を挙げ、改善すべき明確な課題として認識していることを明かした。レーシングブルズ所属のルーキー、ハジャーはイモラで9位フィニッシュを果たし、貴重な2ポイントを獲得。しかし週末のスタートは決して順調ではなく、プラクティスではスピンを喫してバリアに接触し、そのままグラベルに乗り上げてストップしてしまった。
それでも予選ではQ3進出を果たし、ミスこそあったものの巻き返しに成功。しかし決勝レースでも、完璧とは言えない展開が待っていた。日曜の決勝でハジャーは一時、上位グループを走行。「またしてもスタートが難しかった。そこは自分たちの取り組むべきポイントで、それが一番大事な課題だ。その他は完璧だった」とハジャーは語った。「タイヤマネジメントはこれ以上ないというほど上手くいったし、ペースも強力だった。ただし、ミディアムタイヤでのウィリアムズほど速くはなかったので、そこには改善の余地がある。とはいえ戦略は完璧だったので満足している」スタート直後に2つポジションを落としたものの、好戦略のおかげで挽回。一時は6位まで浮上してみせた。優勝したマックス・フェルスタッペンと同様、ハジャーもバーチャルセーフティカー(VSC)中に1回目のピット、さらにセーフティカー中に2回目のピットを行い、最大限にチャンスを活かした。「今日のレース内容には満足している。ただ、やっぱりスタートにはフラストレーションを感じている。今の自分にとっての課題で、これまでもずっと苦労している部分だから。とはいえ学ぶ機会でもあるし、それ以外の内容にはすごく満足している」ローソンは厳しいレースとなり、順位を落としてフィニッシュした。一方、チームメイトのリアム・ローソンは厳しいレース展開を強いられ、下位でのフィニッシュに終わった。後方スタートだったローソンは、VSCよりも前にピットインせざるを得ず、その後のセーフティカーのタイミングでも有効なタイヤ選択ができず、かなり摩耗したハードタイヤで14位フィニッシュとなった。「チームの皆には申し訳ない気持ち。VSCとセーフティカーに完全にやられてしまった。そこが順位を下げた最大の要因で、厳しい週末だった」とローソンは語る。「正直、運なんて信じたくないけど、最近は本当にツイてない。でも昨日も言った通り、全力で努力を続けて、運が巡ってくることを願うだけだ」ローソンは今季ここまで全戦出場していながら、未だノーポイントの3人のうちの1人で、他の2人はフェルナンド・アロンソとガブリエル・ボルトレト。対してハジャーは合計7ポイントを獲得しており、現在ドライバーズランキング14位につけている。
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