2016年インディカーシリーズ第9戦ファイアストン600は、71周を走ったところで赤旗によりストップ。天候が回復しなかったことから、72周目からゴールまでの戦いは、8月27日の土曜日にナイトレースで再開されることとなった。テキサス州の双子都市ダラスとフォートワースの郊外にある、テキサス・モーター・スピードウェイ。急角度のバンクを持つ全長1.455マイルのオーバルコースは、不運にも2日続けて雨に見舞われた。
最初の予定では、248周のレースは6月11日の土曜日に行われることになっていた。しかし、決勝日の日中に豪雨があり、コースにしみ込んだ雨水がいつまでたってもしみ出し続け、日曜の午後1時過ぎまでレースのスタートは延期された。日曜になってもコースに水がしみ出す問題は続いたが、予定より40分ほど遅れてレースはスタートした。湿度が高く、雨の心配がある中で始まったレースでは、ポールシッターだったカルロス・ムニョス(Andretti Autosport)がリードを保って順調に周回を重ね、予選11番手だったライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)が素早く3番手まで進出した。30周を越えたところでピットストップを行うチームが出始め、予選10番手のジェームズ・ヒンチクリフ(Schmidt Peterson Motorsports)がトップに立った。そして、40周を過ぎたところでコナー・デイリー(Dale Coyne Racing)がスピンし、ジョセフ・ニューガーデン(Ed Carpenter Racing)とともにグランドスタンド前の壁に激突したため、フルコースコーションとなった。デイリーはすぐにコクピットから出ることができたが、ニューガーデンは肩と手首を負傷した可能性があるため、ヘリコプターで近隣の病院へと運ばれた。大量に散らばったマシンの破片をコース上から取り除き、ダメージを受けた衝撃吸収ウォールの修復を行っている間に、テキサス・モーター・スピードウェイに雨粒が落ちてきた。ペースカー先導での70周目、ヒンチクリフがトップ、ハンターレイが2番手、ミハイル・アレシン(Schmidt Peterson Motorsports)が3番手と、Hondaドライバーたちが1-2-3でレースをリードしている状況だったが、インディカーのオフィシャルは71周を終えたところで赤旗を提示し、レースをストップさせた。インディカーは天候が回復してレースを再開できることを望んでいたが、強い雨が降り、その後も完全に雨が上がることはなかったため、レースを8月27日の土曜日の夜へと延期し、今日の続きの72周目からを行うことが決定された。1回のプラクティス、サイン会の後、レースは19時過ぎから行われる予定。今日の赤旗中断時点の順位からスタートする。佐藤琢磨(17番手)「スタート直後のマシンが全然曲がってくれず、順位を落としてしまいました。1回目のピットストップを行い、ばん回をしていこうと思っていたところで雨が降ってきました。ポジションは17番手です。2カ月後に戻ってきてレースをするときには、そのポジションからスタートすることになると思いますが、今回の予選のようなスピードを今度はぜひともみせ、いいレースを戦いたいと考えています」コナー・デイリーとジョセフ・ニューガーデンのクラッシュ


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