クリスチャン・ルンガーが、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで行われたソンシオ・グランプリを制し、約3年ぶりとなるNTTインディカー・シリーズ通算2勝目を挙げた。アローマクラーレンの7号車シボレーを駆るルンガーは、終盤68周目にデビッド・マルーカスを攻略。その後は差を広げ、4.6713秒差で勝利した。2023年7月16日のホンダ・インディ・トロント以来となる勝利で、47戦に及ぶ未勝利に終止符を打った。
ルンガーが47戦ぶり勝利 マクラーレン勢として通算3人目ルンガーは4番手からスタートし、荒れた展開と戦略が交錯するレースを冷静に乗り切った。最後のピットストップをマルーカスより1周早い65周目に済ませると、68周目にターン3からターン4にかけて並びかけ、ターン5〜6のシケインでわずかな隙間を突いて首位に立った。「とても満足している」とルンガーは語った。「正直、今日は本当に期待していなかった。望んではいたけどね。この勝利までは長い待ち時間だった。特にこの場所ではそうだ。ここで僕がずっと速かったことは分かっているだろうし、それでも何度も何度も失望が続いてきた。そして今、僕たちはここにいる。行こう!」「やった。行こう。5月のいいスタートだ」この勝利により、ルンガーはジョニー・ラザフォード、パト・オワードに続く、インディカーで勝利した3人目のマクラーレンドライバーとなった。マルーカスは初優勝目前で2位「勝利に一歩近づいた」デビッド・マルーカスはチーム・ペンスキーの12号車シボレーで2位に入り、キャリア初優勝には届かなかったものの、力強いレースを見せた。マルーカスはレース最多の27周をリードし、ルンガーより4周多くトップを走った。「中盤のスティントではとても強かった。でも終盤に向けて、ウイングの調整で間違った判断をしたのかもしれない」とマルーカスは語った。「そこからは崩れていった。僕は生き残るためにできることをすべてやっていたし、後ろからラハールが迫ってきていた」「それでも、素晴らしい結果だ。この週末に入る時点では、僕たちにとって苦しいものになると分かっていた。予選でファイアストン・ファスト6に残ることすら難しいと思っていたのに、今は2位で表彰台にいる。あの勝利に一歩近づいた」序盤の多重事故と戦略分岐でパロウの独走構図が崩れるポールシッターのアレックス・パロウはスタートで首位を守り、IMSロードコースでの4連勝を目指した。しかし、後方ではターン1〜2に向けて25台の隊列が絞られる中、パト・オワード、スコット・ディクソン、フェリックス・ローゼンクヴィスト、カイオ・コレットが絡む連鎖事故が発生。これが最初のフルコースコーションとなった。この混乱でマルーカスは5番手から2番手に浮上。多くのチームは3周目にピットが開くと、早くもタイヤと燃料を入れる別戦略へ動いた。一方、パロウはステイアウトし、リードを広げていった。カイル・カークウッドも7周目にマルーカスを抜いて2番手に上がり、ポイントランキング上位2人による優勝争いが見え始めた。だが22周目、アレクサンダー・ロッシの20号車シボレーがメカニカルトラブルでホームストレートのピットウォール付近に停止。ここで流れが一変した。パロウとカークウッドはトップ2の位置からピットに入らざるを得ず、25周目のピット後にはそれぞれ19番手、20番手まで後退した。パロウは5位止まりもランキング首位を拡大28周目のリスタートでは、ターン13でローゼンクヴィスト、オワード、スティング・レイ・ロブ、キフィン・シンプソンが絡む再びの連鎖事故が発生。パロウとカークウッドはこれをかわしたものの、勝利争いへの復帰は難しくなった。さらにカークウッドは39周目のピット作業で右フロントの交換に時間を要し、15.2秒のストップとなって優勝争いから脱落。パロウは同じ周に7.2秒でピットを終え、前方へ戻る動きを続けたが、最終的には5位が限界だった。勝者ルンガーとの差は14.3630秒だった。パロウの今季2連勝は止まったが、ランキングではカークウッドとの差を27ポイントに広げた。カークウッドは9位でフィニッシュした。グラハム・ラハールは15号車ホンダで3位に入り、今季自己最高タイの結果を記録。ジョセフ・ニューガーデンは2号車シボレーで4位に入り、ペンスキーはトップ4に2台を送り込んだ。ルンガーは次戦、5月24日に行われる第110回インディアナポリス500で、2025年のパロウに続くソンシオ・グランプリとインディ500の“ダブル”を狙う。伝統の2.5マイル・オーバルでのプラクティスは5月12日に始まる。