米国・IMSAシリーズ第9戦がロード・アメリカで行われ、シリーズに参戦しているLEXUS RC F GT3は14号車が8位、15号車が10位で2台揃ってのトップ10フィニッシュを果たした。8月6日(日)、ウィスコンシン州エルクハートレークのロード・アメリカで米国IMSA WeatherTech SportsCar Championshipシリーズ第9戦が2時間40分のセミ耐久レースとして行われた。このIMSAシリーズのGTDクラスには、今季より新型の「LEXUS RC F GT3」が3GT Racingからフル参戦している。
今大会は、LEXUS RC F GT3 14号車を22歳のセージ・カラムと28歳のロバート・アロン、15号車は26歳のジャック・ホークスワースと57歳の大ベテラン、スコット・プルエットという、これまでのレギュラーメンバーを1人ずつ入れ替えた布陣で参戦した。5日(土)に行われた予選では、プルエットがアタックした15号車が4番手。アロンのアタックした14号車が10番手につけた。6日(日)決勝前の朝に行われたウォームアップ走行では、14号車、15号車共に予選タイムを上回るタイムで2,3番手につけ、決勝での走りに期待がかかった。6日(日)午後1時36分、1周4.048マイル(約6.5km)の長いコースで2時間40分にわたって競われる決勝レースのスタートが切られた。4番手スタートの15号車プルエットはポジションをキープ。グリッド降格車両により9番手からスタートを切ったアロンの14号車は好ダッシュを見せて7位へとポジションアップ。プルエットは前車から離されることなく周回を続けた。スタートから50分が過ぎた、23周目に14号車はカラムへ、15号車はホークスワースへとドライバーチェンジ。ホークスワースは2位、カラムは5位までポジションを上げ、47周目にピットイン。ドライバーはそのまま、タイヤ交換と給油のみでコースへ復帰しようとしたが、ピットレーン出口で停められ、周回遅れとなってしまった。長いイエローコーションから、再スタートが切られてすぐにまたイエローが出され、最後は8周ほどでチェッカー。終盤ファステストラップもマークするなど速さを見せたLEXUS RC F GT3だったが、14号車が8位、15号車が10位でフィニッシュ。今季3度目となる2台揃ってのトップ10フィニッシュを果たした。次戦第10戦は8月27日(日)、バージニア州オールトンのバージニア・インターナショナル・レースウェイで2時間40分のセミ耐久レースとして行われる。セージ・カラム (LEXUS RC F GT3 14号車)イエローが出たタイミングは悪くなかったはずです。何が起きたのかは分かりません。何らかの理由で、望んだ通りの結果にはなりませんでした。我々は表彰台に上れる状況でレースに復帰するはずだったのですが、そうはなりませんでした。我々に必要なのはあと少しの運だと思います。今日のLEXUS RC F GT3は速かったですし、チームもよくやってくれています。我々は表彰台にかなり近づいていることは確かで、それだけに残念な結果です。今日我々はベストを尽くしました。ロバート・アロン(LEXUS RC F GT3 14号車)私が担当した最初のスティントは慌ただしかったですが、楽しめました。スタートで5位か6位までポジションを上げたのですが、誰かが無理矢理ねじ込んできて押し出され、幾つかポジションを落としてしまいました。しかし、我々は表彰台を争えるという100%の自信を持っていました。その後、4位までポジションを上げたのですが、ピットの時にポジションを落としてしまいました。コミュニケーションミスか何かだと思いますが、正確には分かりません。しかし、悪くない一日だったと思います。後半を担当したセージ(カラム)が良い走りでトップ10フィニッシュを果たしてくれたのでほっとしています。ジャック・ホークスワース(LEXUS RC F GT3 15号車)今日の最終的な結果は我々LEXUS勢の今週の走りを反映したものとは言えません。我々は2台揃ってトップ5につけ、1台は表彰台に上っているはずでした。それは確かです。我々のLEXUS RC F GT3は素晴らしいクルマで、ドライバー、チーム全員がそのパフォーマンスを引き出すべく最高の仕事をしてくれています。新しいチームならではの問題は多少ありましたが、今日は我々ドライバーの側から見る限り、2台共に全てが上手く行っていました。スコット(プルエット)は素晴らしい走りで最初のスティントを終えました。彼が走り終えた後のタイヤはとても良い状態でした。私に交代してからも順調で、(2位に入ったポルシェ73号車の)ベルグマイスターと2位を争うことが出来ました。最後のピットは14号車共々、入った直後にイエローが出るというベストなタイミングだったので、勝利が狙えると思ったのですが、2台共にピットレーン出口で停められてしまいました。あれで我々は周回遅れになり、勝利のチャンスも失ってしまいました。理由は分かりません。規則についての混乱があったようにも見えましたが、我々は問題なくレースを戦いました。ピットストップも良かったですし、クルマも好調でした。最後の調整では本当に速くなり、ファステストラップもマーク出来ました。我々は自分たちの出来る限りを尽くし、全てをコントロールして、完璧なレースを戦いましたが、望んでいた結果は得られませんでした。スコット・プルエット(LEXUS RC F GT3 15号車)(イエローが出たとき)何が起こったのか分かりませんが、本当に残念です。チームはよくやってくれましたし、我々は速かったです。私は順調な走りでジャック(ホークスワース)に4位でバトンを渡しましたが、彼も素晴らしい走りで応えてくれて、2位へとポジションを上げました。そして最後のピットのために入ってきた直後にイエローコーションが出されましたが、我々はそのままコースに復帰するつもりでした。ピット作業が終わり、コースへ戻ろうとしましたが、何らかの理由によりピット出口で停められ、上位争いのチャンスはなくなってしまいました。上位を争っていたのに納得のいく結果が得られず、本当に残念なレースとなりましたが、我々は全力で戦いました。弁解するのは嫌いですが、何が起きたかは解明しなくてはならないでしょう。とはいえ、今日のLEXUS RC F GT3は最高で、チームも素晴らしい仕事をしてくれました。ジャック、そしてセージもロバートも素晴らしい走りでした。2台共に速さを見せられたことは確かですし、今日のことは、レースではこういうこともあるということで忘れて、次のレースに向かいます。
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