ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが、2025年F1ハンガリーGPの終盤でスリリングな接戦を展開。緊迫という言葉すら生ぬるいほどのバトルだったが、最終的にノリスが冷静さを保ち、わずか0.698秒差でチェッカーを受けて勝利を収め、マクラーレンにF1通算200勝目をもたらした。ただし、見どころは表彰台争いだけではなかった。ブダペストのグリッドには興味深い記録や数字がいくつも隠れていた。
■ このレースは2025年シーズンにおいて、グリーンフラッグ下での最小勝利タイム差(0.698秒)となった。■ マクラーレンはチーム史上2度目となる4戦連続1-2フィニッシュを達成。前回は1988年にアラン・プロストとアイルトン・セナのコンビによって記録されている。■ 今回の勝利で、マクラーレンはF1世界選手権で通算200勝を達成。フェラーリに次いで史上2チーム目。■ マクラーレンはこれでハンガロリンク通算13勝目。他のコンストラクターと比べて6勝の差をつけている。■ 勝者ノリスは2023年・2024年のハンガリーGPではいずれも2位だった。■ ノリスの1.9秒ピットストップは、2025年シーズンここまでの暫定最速記録。■ マクラーレンはハンガリーで2年連続の1-2フィニッシュを達成。■ ピアストリは2位。昨年のハンガリーGPでは68周目にノリスを抜いて優勝している。■ ピアストリのF1キャリア成績はこれで8勝・2位8回となった。ポール獲得も勝利につながらず、ルクレールはまたも苦戦■ メルセデスのジョージ・ラッセルは3位で今季6回目の表彰台。■ ハンガロリンクの表彰台を2年連続でメルセデス製パワーユニットが独占。■ フェラーリのシャルル・ルクレールが4位に入り、これでハンガリーGPでは5年連続でポールシッターが勝利を逃している。■ ルクレールは直近16回のポールスタートで勝利したのは2024年モナコのみ。■ ルクレールはこのレース前まで、今季20周しか首位を走行していなかった。■ アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは5位。これは今季チーム最高成績。■ アロンソは過去14回のハンガリーGPのうち13戦でポイント獲得。■ キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトは6位。過去4戦で3度目の入賞。■ ザウバーにとっては2007年にニック・ハイドフェルドが3位に入って以来、ハンガロリンクでの最高成績。ローソン、レッドブル系チーム中最上位の8位でフィニッシュ■ アストンマーティンのランス・ストロールは7位。過去3戦で2度目の7位フィニッシュ。■ レーシングブルズのリアム・ローソンは8位で、レッドブル系列チーム中最上位。■ ローソンは2戦連続で8位フィニッシュ。■ レッドブルのマックス・フェルスタッペンは9位で、優勝したノリスから1分12秒遅れでのフィニッシュ。■ フェルスタッペンは直近4戦で表彰台を逃し続けている。■ メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは10位。過去8戦で2度目のポイント獲得。■ レーシングブルズのアイザック・ハジャーは11位。直近5戦でポイントを獲得したのはベルギーのスプリントのみ。■ フェラーリのルイス・ハミルトンは12位。これは彼にとってハンガロリンクでの過去15年で最悪の成績。■ ハミルトンはスタート順位と同じ12位でレースを終えた。■ キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは13位。ハンガリーでのポイント獲得は2016年が最後。■ アルピーヌ勢ではフランコ・コラピントが17位、ピエール・ガスリーが18位。いずれも完走扱いの最後尾。■ ハースのオリバー・ベアマンは唯一のリタイア。過去2戦で初のリタイア者となった。