ドイツ出身のニコ・ヒュルケンベルグは、ニュルブルクリンクで開催される今週末のF1アンフェルGPで予想していなかったホームレースの機会を得ることになった。レーシング・ポイントF1のレギュラードライバーを務めるランス・ストロールが体調不良を訴え、チームは欠場させることを決断。代役として白羽の矢を立てたのが、シルバーストンの2連戦でセルジオ・ペレスの代役を務めたニコ・ヒュルケンベルグだった。
今週末、ドイツのテレビ局RTLの仕事でグランプリを訪れる予定だったニコ・ヒュルケンベルグは、レーシング・ポイントが決断した午前11時にケルンにいた。そこから1時間でサーキットに到着して新型コロナウイルスの検査を受けたニコ・ヒュルケンベルグは、数十分のエンジニアとのミーティングのみでいきなり予選に参加。どれくらいバタバタだったかは、シルバーストンでのレース時に用意していたレーシング・ポイント仕様のピンクのカラーリングのヘルメットではなく、昨年まで所属したルノー時代のイエローとブラックのヘルメットで予選に挑むことになったことからも想像がつく。「まるでおとぎ話のようだ! 面白いF1シーズンなのは確かだ」とニコ・ヒュルケンベルグは語る。「11時にオトマー(サフナウアー/チーム代表)から電話を受けた。友達とコーヒーを飲んでいるところだった! そこから、できる限り早くここに着けるようにクルマを走らせてきたよ! 必須の新型コロナウイルス検査を受けて、予選のためにマシンに飛び乗るまでエンジニアと40分くらい過ごしたと思う。もちろん、結果は素晴らしいものではないけど、楽しかったし、多くの有益な情報を学ぶことができた」ニコ・ヒュルケンベルグは予選を最下位となる20番手で終えたが、シルバーストンからアップデートが加えられたマシン、さらにまだコースを一度も走行していなかったマシンでは仕方のないことだ。「知っているトラックだけど、ここでF1がレースをしてからしばらく経っている。それに僕がシルバーストンで運転してからRP20は大きく進化している。コースに出て、マシンを学び、グリップレベルを感じ取って、できるだけ早く限界を見つけなければならなかった。数周でそのすべてをこなすのは大きなタスクだけど、グランプリのためには良い経験だ。そのすべてを十分に理解して、明日戻ってきて、レースをする。かなり予想外のホームレースだけどベストを尽くすつもりだ!」
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