ヒスパニア・レーシングのチーム代表コリン・コレスは、ロータスやヴァージンを追い抜けない理由はないとし、新車F111は昨年モデルとは違い現代のF1デザインが取り入れられていると述べた。ダラーラが設計したヒスパニア・レーシングの2010年マシンF110は、昨シーズンで最も遅いマシンであり、ヒスパニア・レーシングはシーズン途中にダラーラとの提携を解消した。
しかし、ヒスパニア・レーシングはウィリアムズ、BARホンダ、レッドブルで活躍したジェフ・ウィリスが設計した完全に新しい2011年マシンF111の完成させようとしている。「経験豊富な人材がマシンに取り組んでいる。確かに楽観的な冬を過ごしているとは言えないが、完全に新しいクルマだ。、我々はそれに取り組んでおり、改善させようとしている」とコリン・コレスは述べた。「マシンはそれほど悪くはなさそうだ。現代的なF1マシンだと思っている。現時点では言えないが、我々がどの位置にいるか様子を見るつもりだ。昨年よりのパフォーマンスは良くなるだろうし、現段階でそのような兆候がある」「我々は現実に立ち向かわなければならない。新車だけでなく、将来の新車をどうするかを考えなければならない。我々には適所に非常に強力な優れたCFDプログラムを持つことになるし、我々がどこにいるか様子をみてみるつもりだ。開発プログラムは効率的でなければならない」「私にとって去年のサプライズのひとつは、同じクルマを走らせていたが、ギャップは広がるのではなく小さくなっていたことだ。それを説明することはできない。おそらくドライバーが良くなったんだろうね! それが事実であり、パーセンテージが小さくなったのを確認できるはずだ」「時間があり、きちんとしたブラグラムがあれば、ロータスは我々にとって問題にはならないと思う。ヴァージンもだ。我々の人材、人材の能力を信頼している。まったく恐れてはいない」昨年は絶えずヒスパニア・レーシングの財務の健全性が取り沙汰されていたが、コリン・コレスは他チームの方が状況は悪いと考えている。「人々はバーレーンには行けないだろうと言っていたが、我々はそれを成し遂げた」「彼らはシーズンを終えられないだろうと言っていたが、我々はシーズンを終えた。彼らはアブダビテストには行かないだろうと言っていたが、我々はアブダビテストにいた。そして、彼らはバレンシアテストに行かないだろうと言っていたが、我々はいた」「何を言えばいい? もちろん、スポーンサーは必要だし、投資家やパートナーも必要だ。他のみんなと同じだ。私は過去に多くのテストドライバーを起用したことを非難された。非常に残念。しかし、現実に向き合わなければならないし、事実を見なければならない」「他チームの方が我々より深いトラブルにあるんだと思っている。それが一番だ。なぜ我々が常に同じ質問をされるのかわからない。言わせてもらうが、予算、予算所要額、負債などに関して、我々は他と比較しても良い状態にある」「我々のメインの戦略は、F1に長期的にいることだ。その地点にたどり着くのが難しいことはわかっているが、それがゴールだ。他のゴールは違うのかもしれない。私にはそれを判断することはできない」関連:ヒスパニア・レーシング F111