世界ツーリングカー選手権(WTCC)第2戦は、イタリア・モンツァで4月30日(日)に決勝レースが行われた。予選順位のリバースグリッドで行われるオープニングレースでは、5番手からスタートしたカストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)のノルベルト・ミケリスが好ダッシュで3番手に上昇。2周目には2番手に上がり、トップを狙う。
しかし3周目の最終コーナーでスキを見せたトップを抜きにかかり、2台はコースアウト。マシンにダメージを負ったミケリスはピットインし、優勝争いから脱落した。9番手スタートのティアゴ・モンテイロも好スタートで、6番手にポジションアップ。3周目には上位の脱落もあり5番手、その後前車をストレートで追い抜き、7周目には3番手まで上昇し、9周のチェッカーフラッグを受けた。11番手スタートの道上龍(Honda Racing Team JAS)は、フォーメーションラップ後にピットインし、マシントラブルでリタイアとなっている。その後に行われたメインレースでは、2番手スタートのモンテイロが好ダッシュでトップを奪った。しかし、2周目の最終コーナーでトップを奪い返され、2番手となる。6番手スタートのミケリスもスタートで5番手に上昇した。その後両車は後続からの激しいアタックを受けるが、巧みなラインコントロールでポジションをキープ。モンテイロは2番手でゴールし、2レース連続で表彰台を獲得した。ミケリスは最終ラップの最終コーナーで後続に攻められ、2台並んでチェッカーを受ける。わずか0.001秒の差でかわされ、6番手でレースを終えた。道上はスタートを切ったものの、トラブルが起こり2周目終了時にピットイン。トラブルを修復できず、リタイアとなった。ティアゴ・モンテイロ(3位/2位)ティアゴ・モンテイロ 「2つのレースで表彰台を獲得し、このモンツァでもチャンピオンシップをリードし続けたことはすばらしいことです。高速コースはあまり得意ではないと思っていましたが、進化したCivic WTCCはすばらしいものでした。ここでの結果は、今後どのコースでも高い競争力があることを示したと思います。メインレースではトップを奪い、勝利を確信しましたが、アスカリ・シケイン立ち上がりのわずかなミスを突かれてしまいました」ノルベルト・ミケリス(リタイア/6位)「チームとティアゴが2つのレースで非常にいい結果を出したことに満足していますが、自分のレースについてはとてもがっかりしています。オープニングレースではすばらしいスタートが切れ、クリーンに2番手に上がることができました。パラボリカでトップのマシンが無理なラインを取らなければ、簡単に勝利をものにしていたと思います。チームはメインレースのためにマシンを修復してくれましたが、ステアリングとブレーキのバランスにダメージがあり、満足なレースはできませんでした」道上龍(リタイア/リタイア)「テストの時より大幅にタイムアップでき、マシンに手応えを感じていただけに、残念なレースになってしまいました。エンジンの不調やステアリングの表示が消えるなどのトラブルであまり走れなかったのですが、メインレースではオーバーテイクすることもできました。タイヤの使い方など、まだ完全に自分のものにできていないところもありますが、経験を積んで、WTCCの戦い方を身につけて、よりよい結果を残せるようがんばります。次のハンガリーは、テストでも走り込みましたし、Civic WTCCにとっては有利なコースですから、とても楽しみです」
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