マレーシアテストに続く今季2度目となるMotoGP公式テストが、2月15日(水)〜17日(金)の3日間、オーストラリアのメルボルン近郊にあるフィリップアイランド・サーキットで行われた。フィリップアイランドでの公式テストは、昨年、2008年以来となる8年ぶりに復活した。今年は2年連続の開催となる。昨年は天候に恵まれなかったが、今年は3日間を通じ、ドライコンディションでテストを行えた。
マレーシアは、エンジン、車体、電気系ともに、17年型RC213Vを開発するに当たっての方向性を決める重要なテストだった。今回は、マレーシアで絞り込んだテーマを中心に、同地で明らかになった課題に対応するテストなど、多くのメニューをこなし、ホンダ勢はまた一歩前進できた。昨年は天候に恵まれず、続くカタールでの公式テスト、そして開幕戦カタールGPに多くの課題を残した。それに比べて今年は、天候に恵まれたこともあり、順調にテストメニューを消化している。フィリップアイランドは一周4.448km。高速コーナーが連続するレイアウトで、カレンダーの中でもアベレージの高い高速サーキットの一つとして知られている。昨年の大会でポールポジションを獲得するも、決勝では転倒を喫して2年連続の勝利を果たせなかったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、テストメニューを精力的にこなしながら、フィリップアイランドで毎年課題になる数カ所のコーナリングスピードの改善に努めた。3日間で271ラップ。今回のテストに参加したライダーで最多周回数を刻んだマルケスは、連日、レースを想定したセットアップで周回に挑んだ。その2日目と3日目は、連続での周回にトライするたびにアベレージを上げることに成功。セットアップが順調に進んでいることを感じさせた。ベストタイムでは総合2番手となるも、内容はライバルをしのぐもので、2年連続4度目のタイトル獲得に向けて、すばらしいテストとなった。チームメートのダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が総合3番手でテストを終えた。今回のテストでは、初日の夜に体調を崩し、2日目は午後からの走行となった。そのため、3日間で160ラップと周回数は少なかったが、テストメニューを消化しながら、着実にタイムを上げることに成功した。昨年のオーストラリアでのテストは、ペドロサにとっても、多くの課題を残すものだった。今年はマシンのセットアップが順調に進み、ピットのムードも上々。今年は本来の力を発揮できるシーズンになることが期待され4う。昨年のオーストラリアGPを制しているカル・クラッチロー(LCR Honda)は、テストメニューを順調に消化。さらなる活躍に期待が膨らんだ。3日間の周回数は226ラップ。今回もライダー同士のタイムが接近するテストとなったが、1日目に5番手、2日目に3番手、3日目に5番手と、アベレージの高い走りでテストメニューを消化した。クラッチローにとっては、RC213Vで3年目のシーズン。昨年にシーズン2勝を挙げているクラッチローは、今年はチャンピオン争いが期待される。MotoGPクラスでの3年目のシーズンを迎えるジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、大きな成長を感じさせる3日間を送った。3日間でこなした周回数は258周。加えて、初日に9番手、2日目に10番手、3日目に9番手と、安定した走りでトップ10入りを果たして注目を集めた。昨年は雨のオランダGPで初優勝を果たしたが、シーズンを通して安定した戦いができたとは言えない。今年は、RC213Vのパフォーマンスを引き出せるようになったことが、リザルトの向上につながっているようだ。ミラーにとって、大きな自信となったオーストラリアテスト。今年の飛躍に注目だ。ミラーのチームメートであるティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、マレーシアテストで負ったケガの影響で、今回のテストをキャンセルした。次回のテストは、3月10日(金)〜12日(日)の3日間。カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われる。マルク・マルケス(総合2番手 1分28秒843 271ラップ)「今回のテストは、大きく前進できたので満足しています。特に最終日の午前中にベストラップを出せたのはいいことです。2日目のロングランでは、我々が到達したかったレベルまで電気系を高められ、ずいぶん快適になりました。この3日間は、本当に有意義なものになりました。もちろんこのサーキットはシーズンを通して特殊なコースで、カタールとは違うことをよく知っています。今日、誕生日を迎え、チームからおもしろいプレゼントをもらいました。拡大鏡(虫眼鏡)です。問題点を自分自身で見つけ出すために、データをチェックするように言われました(笑)。これは忍耐が強くないとできないことですからね。いずれにしても、HRCの努力には本当に感謝しています。それが一歩一歩、前進できている要因だと思います。メディカルチェックのためフィリップアイランドに来られなかったチーフクルーのサンティ(エルナンデス)には、これから最善を尽くすことをお願いしたいです。今回は会えなくてさびしい思いをしましたが、次のテストで会えることを楽しみにしています」ダニ・ペドロサ(総合3番手 1分29秒033 160ラップ)「フィリップアイランドは、自分が好きなサーキットでないことを考えると、ずいぶんポジティブなものになりました。いい感じで乗れていたし、日ごとに改善できました。2日目まではいい感じとは言えなかったので、今日は特にいい仕事ができたように思います。チームがんばってくれました。また、電子制御に集中してセットアップを進められました。時間が足りずにロングランはできませんでしたが、ミシュランはまた大きく前進したように思います。まだ作業しなければならないところはいくらかありますが、いい方向に向かっていることは間違いありません」カル・クラッチロー(総合5番手 1分29秒101 226ラップ)「最終日は、修正しないといけない問題が発生したため、タイムアタックの機会が設けられず残念でした。今回のテストでは、これまで取り組んだことのないことにトライしてみました。電子制御にはまだ少し問題がありますが、これまでと違う仕様のエンジンを搭載してテストを始めたばかりなので、これからしばらく、この作業に取り組んでいかなければなりません。カタールでまたいろいろと学ぶことになると思います。事実上、今年のテストが始まったばかりですが、ラップタイムは悪くないです。いいスタートが切れると思っています。それにしても、昨日の状態でもしレースをしたら、マルクと(マーベリック)ビ...
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