ホンダは、ミルトン・キーンズにある欧州拠点でのF1業務を再開した。火曜日に発表されたように、ホンダ・レーシング・コーポレーションの英国部門であるHRC UKは、2025年に英国ファクトリーでの業務を再開する。これは、ホンダが2026年シーズンから締結するアストンマーティンとの新たなファクトリーパートナーシップの前兆と見ることができる。これまで2026年からの新型F1エンジンの開発は、カリフォルニアに拠点を置くHRC US社の支援を受けて、さくら市の日本拠点で行われてきた。
今後は、英国拠点が主にパワーユニットのメンテナンスと運用を担当する。シルバーストーンのアストンマーティンのファクトリーに近いという立地は、効率的なプロセスを確保する上で役立つはずだ。さらに2025年シーズンはHRC UKが運営業務を引き継ぎ、ホンダはレッドブルとレーシングブルズに計4台のエンジンを供給する。ホンダはすでに2024年2月に新子会社を設立して従業員の採用を開始しており、2025年に彼らが着任した。当時、HRD UKとして2019年からホンダがF1で使用していたのと同じファクトリーが、今回の勤務地として使われる。ホンダが2021年シーズンを最後にF1から撤退した後、この施設はホンダと技術提携を結ぶレッドブルが新設したエンジン部門「レッドブル・パワートレインズ」が使用していた。撤退後も、ホンダの従業員はエンジンの管理を担当しており、現在もホンダの技術が投入されたエンジンがレッドブルの車に搭載されている。しかし、ホンダはその後、自社の目的のためにこのファクトリーを再取得した。ホンダ・レーシングは「欧州拠点HRC UKが稼働開始」とSNSに投稿。「ホンダ F1前線基地が動き出しました。場所は2021年シーズンまでホンダがF1欧州拠点としていたイギリス・ミルトンキーンズの建屋を、2025年シーズンから再び使用します」「今シーズンHRCがレッドブル・パワートレインズを通じて2チーム4台に技術支援するパワーユニットについて、このHRC UKを通じてメンテナンスを実施。欧州前線基地としてオペレーションの効率向上を図ります」2026年、ホンダは事実上、アストンマーティンのワークスチームとなる。シルバーストンを拠点とするチームは、このメーカーからエンジンを独占的に供給されることになる。