ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1イタリアGPの週末を振り返り、モンツァではメルセデスが完全に優位だったと振り返る。ホンダF1にとってF1イタリアGPは非常に厳しい週末となった。角田裕毅はスタート前にトラブルが発覚して出場できず、ピエール・ガスリーもトラブルを修復できず1周目にリタイア。マックス・フェルスタッペンはルイス・ハミルトンとクラッシュしてリタイアでレースを終えた。
唯一のポイント獲得となったセルジオ・ペレスは3位でフィニッシュしたものの、ペナルティを科せられて5位でフィニッシュとなっている。「レースでは何が起こるか分からないとはよく言いますが、レースのスタートを切る前、序盤、中盤で我々の3台がリタイアするという残念な結果に終わりました」と田辺豊治は語る。「唯一完走したペレス選手も3番手でゴールしたものの、レース中の接触およびコースの取り方でペナルティを科されて5位に終わりました。それでも9番手スタートで5位まで上がってくれたので、チームにとっては重要なコンストラクターズ選手権でのポイントを持ち帰ってくれました」「予選の結果がすべてです。結果を見て明らかなように、メルセデスが完全優位だったと思っています」と田辺豊治は語る。「そんな中、スプリント予選の結果でフェルスタッペン選手がポールポジションからスタートすることが可能になり、昨日まではよい形で回っていましたが、ピット作業の遅れもあって接触リタイアになってしまいまいた。あれで流れが大きく崩れてしまったと思っています」メルセデスはERSのエネルギーマネジメントという点でホンダとは異なるセッティグをしているように見えた。「「見た目で違うところはありそうなので、パッケージとしてどんな効果があるのか、どういう使い方をしているのかを紐解いて、我々のアプローチとは違ったよりよい方向にあるというのであれば、学ばせてもらおうと思っています」と田辺豊治は語る。ピエール・ガスリーの問題はまだ「調査中」だと語る田辺豊治は、マックス・フェルスタッペンのPUについても「見た目では大きなダメージがないように思います」とコメント。「しかし、詳細は車両からパワーユニットを降ろして、細かく確認をしていく必要があります。ファクトリーでメンテナンスを行なうので、その時に確認していきたたいです」
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