ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1第10戦イギリスGPの予選を振り返った。史上初のスプリント予選が実施される第10戦イギリスGP。初日の金曜日は、FP1とスプリント予選のグリッドを決める予選セッションが行われた。金曜日に予選セッションが行われるのは2003年以来だったが、レッドブル・レーシング・ほんだのマックス・フェルスタッペンが2番手に入り、スプリント予選のフロントローグリッドを獲得した。
「通常とは異なる形式で行われる今年のイギリスGPの初日は、明日のスプリント予選のスタートポジションを決める予選セッションが行われました」と田辺豊治はコメント。「レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手がトップに僅差の2番手でフロントローに。チームメートのペレス選手が5番手のポジションを確保しました。一方で、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダについては、ガスリー選手が12番手、角田選手が16番手と、2台ともにここまでのレースと比較するとかなり苦しんだ予選になりました」「我々にとって、今日はこれまでに経験がない形式で行われたGP初日となりましたが、基本的にはスムーズにオペレーションを進めることができました。ただし、FP3まで様々なことを試すことができるいつもの週末とは異なり、FP1の60分間のみのデータから、PU・車体ともに、その後に行われる予選・スプリント予選・決勝レースのセッティングを決めなければいけないという点に関して、難しさを感じた一日にもなりました」「明日のスプリント予選も今日と同様に未経験のセッションとなりますが、今日のデータを解析して、想定される場面への対応を十分に整えて臨みたいと思います」