ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史は、レッドブル・ホンダF1のリードドライバーとホンダのF1エンジンで伝説を残したアイルトン・セナが重なって見えると語る。先週末のF1モナコGPでは、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、スタートから事実上一度もリードを譲らない盤石のレース運びで勝利を挙げた。モナコでのホンダF1エンジン/パワーユニットの優勝は、1992年のアイルトン・セナ選手以来だった。
ホンダF1の山本雅史は、マックス・フェルスタッペンとアイルトン・セナが重なって見えると語る。「奇しくも今回、ホンダとして第二期のセナ選手以来のモナコでの勝利を挙げることができたのですが、私にはいつもフェルスタッペン選手とアイルトン・セナの存在が重なって見えています。走りもセナ選手に似たすごさを感じますし、ホンダにとっては非常に特別なドライバーです」と山本雅史は語る。「もう少し長いこと一緒に戦えたらという想いもありますが、それでも、今回彼にとってのモナコでの初勝利・初表彰台という特別な瞬間をサポートできたことは、本当に嬉しく思っています」「まだ23歳と若いので、セナが残しているモナコでの6勝という記録に並び、追い越す可能性を十分に持っていますし、今回その一歩を踏み出す礎となれたことにも喜びを感じています。「もちろん、フェルスタッペン選手の走りの裏では、サーキットやファクトリーにいるレッドブルとホンダのエンジニアたちが、それぞれの瞬間ごとに最適な判断を下しながらフェルスタッペン選手を支えているという事実が存在しています。『ただ走っている』ようにみえても小さな課題やトラブルというのはどんな時でもつきものですので、彼らにとって『簡単なレース』などというものは一つもないはずです」「そんな中でも、今回完璧にフェルスタッペン選手をサポートできたという意味で、フェルスタッペン選手はもちろん、チームの全員が素晴らしい仕事をしたと感じています」