ホンダのブランド・コミュニケーション本部長を務める渡辺康治が、F1エンジンの知的財産権を譲渡し、2022年以降もレッドブル・レーシングおよびスクーデリア・アルファタウリがホンダのF1パワーユニットを継続使用していくという合意について語った。ホンダは2021年シーズン限りでF1撤退が決定しているが、レッドブルとホンダは2月15日(月)に2022年以降もホンダのF1パワーユニットを引き継ぎ、継続して使用することで合意に至ったことを発表した。
F1は2022年からF1パワーユニットの開発を凍結することを決定しており、レッドブルはミルトンキーンズのファクトリーにF1パワーユニットを運用するレッドブル・パワートレインズという会社を設立して、ホンダから引き継いだF1パワーユニットの運用を行っていく。「今回、レッドブルと2022年以降のホンダのパワーユニット技術の取り扱いについて合意できたことを大変うれしく思っています」と渡辺康治はコメント。「すでに発表の通り、ホンダは2050年のカーボンニュートラル達成という目標のために、2021年シーズンをもってF1の舞台から去ることになります」「一方で、我々は長い歴史を持つF1参戦のなかで多くのことを学んできており、F1に対して大きな感謝の思いを抱いています。その恩に報いる意味でも、今回の合意により我々にとって大切なパートナーであるレッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリがF1への参戦を継続し、F1が今後もスポーツとしてエキサイティングな環境を維持するための力となれたことを、非常に喜ばしく思っています」「まもなく今シーズンが開幕しますが、ファンのみなさんと一緒に最後のシーズンをいいカタチで締めくくるため、ホンダは最終戦のチェッカーフラッグまで全力で入り続けていく所存です。これからも温かいご声援を宜しくお願いいたします」