F1最高経営責任者のチェイス・キャリーは、ホンダのF1撤退という決定は経済的な状況によって決定されたとし、2026年のF1エンジン規則が新しいメーカーにアピールできると楽観していると語る。ホンダは10月にF1撤退を発表した際、企業とした持続可能性と2050年までのカーボンニュートラルを実現するために、F1プロジェクトの研究開発リソースを切り替える必要性があると説明した。
しかし、チェイス・キャリーは、ホンダのF1撤退は主に財政上の問題だったと主張する。「ホンダの決定には2つのことがあると思う」とチェイス・キャリーはウォール街のアナリストに語った。「私の見解では、それは主にホンダの事業体全体の経済的課題によって引き起こされたと思う。自動車業界は一般的にいくつかの課題を抱えており、ホンダは明らかにそれらの課題に耐えることに苦労していると思う。それが中心的な問題だったと思う」「我々が対処しようとしているエンジンの周りに経済な側面があることは間違いない。しかし、現在、ホンダにはそれらのプレッシャーが存在していると感じたんだと思う。そして、彼らはいくつかの決定をしなければならなかった」ホンダがF1を去るにも関わらず、チェイス・キャリーは、F1内外のメーカーは、バイオ燃料への移行や2030年までのカーボンニュートル実現という目標など、F1自体の持続可能性への取り組みに“熱心”だと述べた。2026年には新しいパワーユニット形式が導入される予定であり、それがどの方向に進むべきかについてはすでに議論が始まっている。「反対に、我々は実際にますます支持を得ていると思う」とチェイス・キャリーは言った。「スポーツに参加しているプレーヤー、OEMだけでなく、参加していないOEMからも支持を得ている。彼らは実際、次世代エンジンを採用するという我々の持続可能性の未来に信じられないほど熱心だ」「皆さんが数ヶ月前にフォルクスワーゲンのCEOの発言を見たかどうかはわらないが、彼らが、我々の方向性、そして、プラットフォームとしての我々の重要性についてこれ以上前向きであったことはない」「次世代エンジンと持続可能性の目標についてより多くの情報を提供し続けるにつれて、実際には既存のパートナーと潜在的な新しいパートナーの両方から将来への重要性についての支持と関心が高まっている」