ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1イギリスGPの金曜記者会見に出席。現状のホンダのF1パワーユニットについて語った。メルセデスと互角に戦えるF1パワーユニットを目指して冬の間に開発を進めてきたホンダF1だが、ライバルの進歩は想像よりも大きかった。現時点でメルセデスのF1パワーユニットの間には30馬力の差があるとの分析結果も出ている。
「去年から今年までの進捗に驚いたと言えますね。我々が遅れているエリアと前にいるエリアの学習を重ねています。簡単ではありませんが、予選でもレースディスタンスという点でもそれに応じてキャッチアップしようとしています。彼らに追いつくために日本とミルトンキーンズのエンジニアと懸命に作業しています」と田辺豊治は語る。「これまでのところ、ホンダのPUを搭載した4台すべてに問題はありません。前回のレースで問題が発生したため、うまく機能していることを確認し、パフォーマンスの観点でもまだチームとパフォーマンスを向上させる方法などに懸命に取り組んでいるところです。これまでのところ、それほど悪くはありません」F1イギリスGPに先立ち、ホンダF1はレッドブルおよびアルファタウリの首脳陣でミーティングを開催した。「過去3戦のレビューをする良いタイミングだったので、我々のチームメンバーと面談する時間もありました」と田辺豊治は語る。「パフォーマンス、3戦から学んだことを議論し、学んだことを情報を共有しました。そして、シルバーストンだけでなく、シーズン全体のプランについて話し合いました。今はレース数がフィックスしていませんが、今シーズンのPUの使い方やレースでのパフォーマンスの管理方法などをチームと共有しました」パワーユニット戦略について田辺豊治は「現時点では、2020年の競技規制と今シーズンの開始直前に発行されたTDに従っています。2基のPUシステムとERSシステムということで明確化されています。残念ながら、レースの総数が確定する時期はわからないので、現状を踏まえて準備を進めています」と語るにとどめた。
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