ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1シュタイアーマルクGPの金曜フリー走行を振り返り、「4台ともPUに問題はなくポジティブなセッション」だったと語った。先週末のF1オーストリアGPではレッドブル・ホンダF1の2台にPUトラブルが発生した。ホンダF1は2週連続開催となる今週末のF1シュタイアーマルクGPにむけて短い時間で問題解析と可能な限りの対策を施してセッションに挑んだ。
ホンダF1エンジン勢は、レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマーク。アレクサンダー・アルボンは7番。アルファタウリ・ホンダF1はピエール・ガスリーが11番手、ダニール・クビアトが12番手と上々のスタートを切った。「先週に続き、レッドブル・リンクでの第2戦が始まりました。開幕戦ではアストンマーティン・レッドブル・レーシングの2台にトラブルが発生したため、短い時間の中で問題解析を行い、可能な限りの対策を施して本日に臨みました。今日はその2台を含めた4台ともに問題なくセッションを走行できています。パフォーマンス向上のためにセッティングを変更した箇所も含め、今晩さらにデータをよく確認した上で、予選・レースに備えたいと思います」と田辺豊治はコメント。「明日はかなりの量の雨が予想されており、予選が実施されるか分かりません。そのため、今日は通常の金曜とは異なるプログラムでセッションを走行しました。その中でフェルスタッペン選手のP2でのトップタイムという結果は、ポジティブに捉えています。その他の3台も悪くない手ごたえを得ており、順調な一日になったと考えています」