ホンダは、2008年F1第2戦 マレーシアGP決勝レースで、ジェンソン・バトンは10位、ルーベンス・バリチェロは13位完走だった。ホンダ勢は、11番グリッドのバトンがソフト側のオプションタイヤ、14番グリッドのバリチェロがハード側のプライムタイヤを履いて、レースに臨んだ。
ほぼレース3分の1となる16周目あたりから、各車次々にピットへと向かう。Honda Racing F1 Teamの2台は20周目の時点で、バトン7番手、バリチェロ14番手までポジションを上げる。そしてバトンは22周目、バリチェロはその2周後の24周目に最初のピットイン。レース折り返しとなる28周目で、バトン11番手、バリチェロ15番手で走行を続ける。43周目。バトンは再び7番手まで上がったところで、最後のピットイン。10番手でコースに復帰する。一方のバリチェロは39周目のピットインで12番手に。しかしピットレーンでの速度違反に問われ、ドライブスルーのペナルティを科されてしまう。これで13番手に後退。レース終盤、バトンはタイムを更新し、上位陣を上回るペースで走行を続けるものの、10位でチェッカー。ポイント獲得はならなかった。バリチェロは13位完走だった。ジェンソン・バトン (10位)「今日はレースを完走できてよかったし、この週末からたくさんの有益なデータを得た。今のマシンパフォーマンスからいえば、10位という順位にはとても満足だ。僕らの前にいたマシンはほとんど完走しているから、全体的に見て、今日のポジションは、僕らの今のポジションをよく表していると思う。僕らは正しい方向に進んでいて、常にマシンについての理解を深めている。だから、このままハードワークを続けて、2週間後のレースに向け、引き続き開発していきたい」ルーベンス・バリチェロ (13位)「残念ながら、僕の週末は土曜午前のフリー走行で走れなかった時点で、妥協せざるを得なかったと思う。これにより、レースでバランスが欠けていた。レースの間は、アンダーステアに悩まされた。ピットレーンのスピード制限区間終了のマークがはっきりしていなかったから、2回目のピットストップのあとに、ドライブスルーペナルティを取られた。ポジションを1つ落とすだけで済んだとしても、運がなかった。これまでの2週間でたくさんのことを学び、マシンの信頼性にはとても勇気づけられた。パフォーマンス面でやることはまだたくさんあるが、ヨーロッパラウンドを控え、これから数週間で行う開発プログラムで、実現できると思う。とても接近した中団のグループの中で、僕らはとてもコンペティティブだし、今日、2台ともがタフなレースを戦い抜いたことが励みになる。僕らはポジティブな経験からも、ネガティブな経験からも何かを学び取っていくし、これからのレースで前進し続ける自信がある」ロス・ブロウン チームプリンシパル「この週末は、メルボルンと比べて全体的にスムーズに進み、ミスしたドライバーも少なかった。メルボルンが例外的な結果になりがちなのに対し、セパンはマシンパフォーマンスが表れやすい。ルーベンスが3回目のフリー走行でトラブルを抱えたにもかかわらず、ジェンソンが10位、ルーベンスもそのすぐ後ろでフィニッシュできたことは、大変勇気づけられる結果であり、より実力に近いペースを反映している。これからやることはとてもたくさんあるが、我々はまさに一歩ずつ進歩し始めたところだ。次の段階はバルセロナ(スペインGP)で、新しい空力パッケージを持ち込み、サスペンションコンポーネントも改良するつもりだ。もちろん、どのチームもアップデートしてくるが、我々の開発ペースは目覚ましいと思っている。ヨーロッパラウンドで、グリッドを上げることを期待している」
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