ホンダは、当初“スペック2”エンジンで2019年のF1世界選手権を開始することを望んでいたが、実際のスケジュールの進展には“とても満足している”と語る。ホンダF1は、レッドブルとのパートナーシップ初戦で表彰台を獲得。F1オーストリアGPではマックス・フェルスタッペンがホンダのF1エンジンにとって13年ぶりに優勝を果たし、13年ぶりの勝利を手にした。
今年、ホンダはライバルよりも1回多い3つのエンジンアップデートを投入。だが、第4戦アゼルバイジャンGPという早い時期に投入された“スペック2”は、当初は開幕戦のエンジンと想定されていた。しかし、ホンダは開幕直前に変更することを避け、シーズン開幕のかなり前に計画に基づき、現実的なスケジュールに修正した。ホンダF1のテクニカルディレクターを務める「我々にはパワーユニットの開発のためのリストと優先事項があす」とコメント。「どれくらい時間がかかるか? 信頼性面だけでなく、パフォーマンス面でどれくらいゲインを得ることができるか? いくつかのアイテムには時間がかかりますが、ステップは大きい。なので、我々はそのスケジュールに基づいてアップグレードを適用しています」「スペック2に導入には少し遅れが生じた。我々はスペック2でスタートしたいと考えていました。ただ、パワーユニット開発のスケジュールの結果にすぎません」修正したスケジュールに専念することで、ホンダは、シーズン前半にエンジンアップグレードを投入することを念頭においてオーストラリアにむけた冬の準備期間に2019年のアップデート版エンジンの開発に時間を費やすことができた。ホンダのF1エンジンは、第4戦アゼルバイジャンGPで信頼性を重視したスペック3、新しいターボチャージャーを搭載してパフォーマンス向上を図ったスペック3、そして、夏休み後のロシアGPでスペック4を投入した。「今シーズン、我々はスペック1からスタートしましたが、スペック2へのステップはわずかなものでした」と田辺豊治は説明する。「その後、スペック1からスペック2よりも大きなステップであるスペック3を導入した。さらにスペック4は、スペック2からスペック3よりも大きなステップでした」「チームとドライバーと約束した通りとおりにパワーユニットを導入できたことには満足しています。シーズン中にチームに伝えたものとほぼ同じステップでした」「トラックサイドのテクニカルディレクターとして、トラックサイドの観点でもパワーユニットの進歩にとても満足しています」ホンダは、2016年から17年にかけての冬の大規模なオーバーホール以来、エンジン設計を年々進化させており、2020年までエンジンのコンセプトを“非常によく似た”ものになると語る。ホンダF1のマネージングディレクターである山本雅史は、レッドブルがホンダの今年の目標達成を促進した語る。「スペック1からスペック4まで、計画どおりすべてが順調に進みました」と山本雅史は語る。「優れたチームであるレッドブルと、優れたフィードバックを提供する優れたドライバーであるマックス・フェルスタッペンのおかげで、開発が促進され、スムーズに進められたと言えます」
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