ホンダF1は、アブダビGPでマックス・フェルスタッペンに発生したF1エンジンの問題について“非常に申し訳なく思っている”と謝罪し、パワーユニット制御の問題の可能性があると述べた。マックス・フェルスタッペンは、レース中盤にピットストップを行った直後にホンダのF1エンジンのスロットルへの応答に問題を報告し始めた。それでもシャルル・ルクレールを抜いて2位表彰台を獲得したフェルスタッペンだったが、レース終了まで問題は修正することはできなかった。
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、最初の分析によると、マックス・フェルスタッペンに発生した問題はホンダのパワーユニット制御に起因するものだと語った。「ピットストップ後、レース中にいくつかの異なるセッティングで改善を試みました」と田辺豊治は語った。「ドライバーはスロットルの適用に妥協を強いてしましました。レース中のトラブルについて非常に申し訳なく思っています」「今日、この問題はポジションという点では彼に大きな損失は与えませんでした。しかし、レース状況によっては彼に大きな損失を与える大きな可能性がありました」「パワーユニットのパフォーマンスに関して、我々はドライバーとチームに十分なサービスを提供できるようにする必要があります」マックス・フェルスタッペンの好走によってホンダF1は2位表彰台でシーズンを締めくくることができた。今年、ホンダのF1エンジンによってレッドブルがリタイアを喫することはなく、信頼性で大幅な改善を示したシーズンとなった。2015年にマクラーレンのワークスパートナーとしてF1復帰した際、ホンダのF1エンジンは何度も故障して評判を傷つけ、2018年にもトラブルは発生していた。「日曜日のレースで故障によってマシンを止めることはありませんでした。それは我々にとって良いことです」と田辺豊治はコメント。「ですが、今日の状況のように、停止はしなかったものの、まだ改善すべきエリアはあります。また、プラクティスでもいくつか問題が発生していました。ですから、レース週末からすべてを片付ける必要があります」マックス・フェルスタッペンは、ピットストップ後のラップで“コーナーの立ち上がりで大規模なラグ”があると報告し、数コーナーを走行した後、“何かが正しくない”と付け加えていた。ホンダは『エンジン11、ポジション8』にモードを変更するよう指示して調整を行ったが、マックス・フェルスタッペンは“大規模なハンドブレーキ効果”のようだと問題を説明していた。半周後、マックス・フェルスタッペンは“まだ変わらない”と報告し、数コーナー後には少し苛立ちながら“どうしてこのような問題が突然発生するんだ?”と尋ねている。マックス・フェルスタッペンは、2位を獲得するためにシャルル・ルクレールに追いつく必要があり、レッドブルは問題は超際しているので“今は落ち着いて集中し直す”ように無線でリマインドした。2周後、2回目のエンジンセッティングの変更が勧められたが、次のラップが完了してもマックス・フェルスタッペンは“まだ本当に酷い”と述べた。マックス・フェルスタッペンは、半周後に3回目のエンジンセッティグの変更を試み、悪化した場合は応答するように伝えられた。だが、マックス・フェルスタッペンはすぐに応答し、“ピットストップ後に何が起こったんだ。僕にはそれが何なのかわからない”と語った。ピットは“この段階で多くのことはできないかもしれない”と伝え、マックス・フェルスタッペンは3回目のセッティング変更が“最大の妥協”だと答えた。数周は沈黙していたマックス・フェルスタッペンだが、“エンジンのレスポンスを助けてくれ。そのせいで遅くなっている”と伝えた。だが、その直後、マックス・フェルスタッペンはシャルル・ルクレールをオーバーテイク。“スロットルマップの最初に大きなトルクホールがあるように感じる”と報告。ピットは“理解している。マックス、それについて我々ができることはない。この段階でそれについてできることは何もない”“それで走りぬかなければならない。君は十分に速い”と伝えた。関連:マックス・フェルスタッペン 「ホンダのPUにトルクホールの問題があった」
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