ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1アブダビGP、そして、2019年のF1世界選手権を振り返った。F1アブダビGPでは、マックス・フェルスタッペンが2位表彰台、アレクサンダー・アルボンが6位、ダニール・クビアトが9位と3台が入賞し、28ポイントを獲得した。(ホンダがF1復帰した2015年の年間ポイントは27ポイントだった)
ホンダは、今年からF1復帰後初めて2チームにエンジンを供給し、コンストラクターズランキングでレッドブルが3位、トロロッソが6位でシーズンを終えた。また、今季はマックス・フェルスタッペン選手が3勝を挙げ、ドライバーズランキング3位、ピエール・ガスリーが7位、アレクサンダー・アルボンが8位、ダニール・クビアトが13位でシーズンを終えた。「今日のレースではアストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が2位表彰台を獲得、そして、ホンダPUを搭載するマシン3台が入賞を果たすことができ、いい形でシーズンを締めくくることができました」と田辺豊治はコメント。「フェルスタッペン選手はタイヤをマネージしながら素晴らしいドライビング見せてルクレール選手をオーバーテイクし、ドライバーズランキング3位を確定させるなど、今日もいい走りを見せてくれました。アルボン選手も6位入賞と、いい形でルーキーイヤーを終えてくれまいた」「レッドブル・トロロッソ・ホンダについては、クビアト選手が非常に上手くタイヤをマネージし、全ドライバー中で最長となる41雄目までピットインを伸ばしたことが奏功し、9位入賞を果たしました。チームの戦略とともにいいレースをしてくれたと思います」「ガスリー選手についてはスタート直後の接触の影響により残念ながらポイント圏外に終わる形になりました」「今年はホンダにとって2015年の復帰以来、初めて2チームにPUを供給しました。2つのチームといいコミュニケーションをとりながら、レッドブルとは3勝を挙げ、トロロッソとも2度の表彰台を獲得するなど、確実に前進を果たせた一年となりました」「4人のドライバーと両チームはもちろん、懸命に開発をプッシュしてくれたHRD Sakuraとミルトンキーンズのファクトリーのメンバー、そしてサプライヤーの方々の努力に対し、改めて感謝の言葉を送ります。社内の他部門の技術協力も含め、ホンダとして一丸となって戦った一年だったとも感じています」「そそいて、シーズンを通してご声援を送ってくださったファンの皆さま、本当にありがとうございました」「今年はとてもいいシーズンを送ることができました。しかし、まだまだ我々が目指している場所には到達していません。来年もさらなる高みを目指し、戦いを続けていきます」
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