2021年のF1レギュレーションが承認されたことで、各チームとエンジンサプライヤーは2020年以降にF1を継続するかどうかを評価していくことになる。FIA 世界モータースポーツ評議会は10月31日(木)に満場一致で2021年に導入されるF1レギュレーションを承認。技術規則はこれまで発表されてきたものと大きな違いはなく、新たに予算上限を定める財政規則が加わったことの方が大きな話題となった。
ホンダは、2021年以降もF1活動を継続するかどうかをまだ決定していない。先月、日本でホンダと会議を行ったレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「ホンダは新しいレギュレーションが発表されるのを待っている。その後、彼らはすべてを分析し、決定を下すだろう」と語っていた。2020年以降もホンダF1とのパートナーシップを継続することを望んでいるレッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナは、少なくとも新しいレギュレーションを支持している。クリスチャン・ホーナーは「良いコンセプトだと思う」と Sky Sports にコメント。「高いウェイクとドライバーが密接に追従できるようにすることは良いことだと思う」「マシンはより重くなるので、それを減らす必要がある。だが、彼らがやろうとしていることの原則は絶対的に正しいと思う。今後、スポーツの利益のためにそれを達成するために協力して、少し片づけなければならない分野に集中的に取り組んでいくことが重要だ」F1チームは、2021年のコンコルド協定への合意という仕事が待っているが、エンジンサプライヤーとしてしか関与していないホンダにとってはそれほど関係はない。2021年以降のF1パワーユニットについては、エキゾーストシステムが年間使用の制限に加わったことを除けば、今のものとほぼ変更はないため、技術的なことに関しては撤退のための材料にはならないだろう。ホンダは、2020年のF1パワーユニットの開発で他のどのメーカーよりも大きな予算となる1億4,000万ユーロを費やすと報じられている。メルセデスは、ウィリアムズと2025年、マクラーレンと2023年までF1エンジン契約を結んでおり、少なくともエンジンビルダーとしてはF1活動を継続していくことは決定事項となっている。ルノーは、事業計画を見直しており、新しいコンコルド協定が今後の継続に大きくかかわってくることになるだろう。
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