ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1メキシコGPの決勝レースを振り返った。前日の予選ではペナルティによって降格とはなったものの、マックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録。レースにむけて期待が高まっていた。しかし、そのマックス・フェルスタッペンはオープニングラップでルイス・ハミルトンと接触、さらにはバルテリ・ボッタスと接触してタイヤがパンクして最後尾まで後退。
それでもフェルスタッペンはハードタイヤで65周を走る1ストップ戦略を成功させて6位でフィニッシュ。チームメイトのアレクサンダー・アルボンは5位入賞を果たした。トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが9位入賞。チームメイトのダニール・クビアトは9位でチェッカーを受けたものの、ニコ・ヒュルケンベルグとの接触に10秒加算ペナルティを科せられ、最終順位は11位となった。「今日のメキシコGP決勝は、昨日の予選までの速さを結果に結びつけることができず、我々にとって残念なレースになりました」と田辺豊治はコメント。「Aston Martin Red Bull Racingのアルボン選手は前を走るマシンに迫りながら、確実なパフォーマンスでグリッドポジションを守り、5位でフィニッシュしました」「ペナルティのため4番手スタートのフェルスタッペン選手は、スタートでの接触と、またその直後の接触によるタイヤバーストなどの不運がありましたが、それでも何とかレースに復帰し、最後尾から6位までポジションを回復してレースを終える形になりました」「トップ10圏内のグリッドを獲得したRed Bull Toro Rosso Hondaの2位だは、ユーズドタイヤでのスタートとなったため、後方からニュータイヤを履いて迫るライバルに対して不利な展開になりましたが、それでも最後はガスリー選手が9位入賞と貴重なポイントを持ち帰ってくれました」「シーズンは残り3戦となりましたが、来週末にはアメリカでのレースが待っています。残りのレースを一戦一戦、大事に戦っていきたいと思います」