ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、10月11日(金)に鈴鹿サーキットで行われたF1日本GPの金曜フリー走行を振り返った。ホンダF1エンジン勢は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップから0.281秒差の3番手、アレクサンダー・アルボンは6番手。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが9番手、ダニール・クビアトが12番手でセッションを終えた。
「ホンダのホームである日本、鈴鹿サーキットで多くのファンの皆さんを前にしてレースができることを嬉しく思っています」と田辺豊治はコメント。「台風の接近により明日のFP3と予選がキャンセルされることから、日曜に開催される予選、レースに向けたセットアップを前倒しして、FP2の中で実施しました」「日本グランプリを楽しみにしていたファンの皆さんにとっては明日のキャンセルは非常に残念なことだと思います。我々ホンダのメンバーにとっても同様の気持ちです。ただ、皆さんの安全を優先しての決定ですので、ご理解いただければと思います」「今日のセッションについてはいい手ごたえを感じているので、日曜の予選、決勝に向けて十分な準備をして臨みたいと思います」フリー走行1回目では、山本尚貴がトロロッソ・ホンダから出走して17番手タイムを記録した。「また、FP1では山本尚貴選手がトロロッソ・ホンダのマシンで走行しました。山本選手にとっては初めてのF1でのドライブでしたが、的確にエンジニアにフィードバックを行い、課された役割を確実に追行してくれました。個人的にもF1で日本人ドライバーと一緒に仕事ができたことをうれしく感じています」