ホンダF1は、F1シンガポールGPが終わるまで、ライバルメーカーと比較して“スペック4”F1エンジンがどれだけ改善されたかを明確に理解することはできない考えている。ホンダF1は、ベルギーGPで“スペック4”を導入し、アレクサンダー・アルボンとダニール・クビアトがスパ・フランコルシャンでアップグレード版PUをテスト。イタリアGPでは、マックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーも新しいパワーユニットを搭載した。
しかし、ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、スペック4のゲインについての全体像を把握するにはシンガポールのようなサーキットが必要だと語る。「我々のデータ的にはスペック4はうまく機能していました」と田辺豊治は RACER にコメント。「しかし、他と比較した競争力について話せば、それはもう少し難しいです。モンツァ仕様の空力は特別なものであり、トウ効果が非常に大きいため、すべてを分析するためにより多くの時間が必要です」「最大のダウンフォースで走るシンガポールのデータを取得したです。より多くのデータを取得できますし、そうすれば、我々のポジションをより明確に把握できるようになります。しかし、他のマシンも過去2つの週末に大幅に改善しています。難しいですね」田辺豊治は、レッドブルとトロロッソの両方が受けたパワーユニットのペナルティもイタリアでパフォーマンスを測定することをチャレンジングにしたと認める。クビアトはオイル漏れによってレースからリタイアし、アルボンは予選で妥協を強いられている。「モンツァでは困難な一日を過ごしました。パワーユニットの変更により、2台のクルマがペナルティを受けました。これにより、我々のレースが困難になりました。4台のマシンはすべてスペック4を搭載し、全体的に週末は問題なく走っていました」「クビアトのクルマでは、オイル漏れの原因を調査しています。レース終了時にエンジンを切った際、エンジンデータは正常に表示されていたので問題ないと思います。データを取得することができました…これまでのところ、良いとは言いませんが、それほど悪くはないと思います」