ホンダF1とレッドブルは、両方の育成プログラムと契約している角田裕毅の2020年のF2参戦を全面的にバックアップしていくと考えられている。ホンダF1とレッドブルの両方と育成ドライバー契約を結んでいる角田裕毅は、今年からJenzer MotorsportからFIA-F3に初参戦。先週末のモンツァでのレース2で初優勝。夏休み後のスパとモンツァの4レースで1勝、2回の表彰台を獲得してランキング8位に浮上している。
角田裕毅の所属するJenzer Motorsportは、ライバルほどの予算もなく、トップチームとのは見なされていなかったが、角田裕毅は定期的にトップ10争いを繰り広げてチームの全67ポイントを獲得している。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2020年に角田裕毅をF2に参戦させることを示唆しており、来季は同カテゴリーのトップチームへの所属が考えられている。ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史も、2020年に角田裕毅をF2にステップアップさせることを検討していると語る。角田裕毅は今後のF1ドライバー候補になるかと質問された山本雅史は「いくつかのレースで彼のポテンシャルは目にしています」とコメント。「ですが、今後のレースで彼がどのように改善できるかを見ていく必要があります」「また、彼に今後チャンスがあれば、彼がより高いカテゴリーで厳しい相手とどのように戦えるかを見たいと思っています」「我々はレッドブルとともにホンダとしてできる限り彼をサポートしていくつもりです」ホンダF1の育成ドライバーとしては松下信治がカーリンから参戦しているが、4年目となる今年もランキング5位以内に入ることができていない。もうひとりのホンダF1の育成ドライバーである名取鉄平もCarlin Buzz RacingからFIA-F3に参戦しているが、わずか1ポイントの獲得でカーリングのドライバーでは最下位となっている。昨年の全日本F3チャンピオンである角田裕毅は、来年、F2とF3のどちらのシリーズに参戦することになっても目標はF1スーパーライセンスポイントの獲得だと語る。「僕にとってはF2でもF3でも問題ありません。F3で僕は10位(スパ終了時点)ですし、スーパーライセンスポイントを獲得することが重要です」「今年は学習の年になっています。ヨーロッパは初めてですし、トラックやレース週末も初めてでした。今ではアすべてのサーキットを知っているので、来年はもっと良いレースができると思っています」Jenzer Motorsportのチーム代表アンドレアス・イエンツァーも角田裕毅のパフォーマンスに感銘を受けていると語る。角田裕毅の優勝は、チームにとって2017年のGP3のヘレス大会でイタリア人ドライバーのアレッシオ・ロランディ以来の勝利となった。「彼と一緒に仕事をするのは素晴らしいことだ。彼には大きな期待がかけられているが、ドライバーがプッシュしていることは良いことであり、我々にとって素晴らしいことだ」
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