2019年 F1ハンガリーGPの予選が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジション(PP)を獲得。ホンダにとっては、2015年のF1復帰後初のPPとなった。レッドブルとトロロッソの4台は、Q1でスムーズな走りを見せ、全車とも難なくQ2進出を果たす。マックス・フェルスタッペンは、このQ1でもトップタイムをマーク。フリー走行からのいい流れを切らすことなく、順調にタイムアップした。
今回も中団の戦いは非常に僅差となり、トロロッソのアレクサンダー・アルボンとダニール・クビアトの差はわずか0.005秒。アルボンが12番手、クビアトが13番手でグリッド確定となった。両者ともにスタートタイヤを自由に選択できる位置であり、週末を通じて収集したロングランや雨でのデータを活用して明日のレースでの追い上げを目指す。レッドブルのマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーはQ3へ進出。Q3ではレッドブル・ホンダ、メルセデス、フェラーリの三つ巴の戦いとなり、1回目のアタックでフェルスタッペンがトップタイムに。最終アタックでもさらにタイムを伸ばし、メルセデスのバルテリ・ボッタスに0.018秒差をつけて、自身のキャリア初のポールポジション獲得を果たした。ガスリーは、最終アタックでわずかなミスがあり、3列目6番グリッドからのスタートとなった。田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)「今日の予選ではAston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手がすばらしい走りを見せ、自身のキャリア初となるポールポジションを獲得してくれました。フェルスタッペン選手にはおめでとうと言いたいです。また、Red Bull RacingのシャシーとHondaのPUでそれを成し遂げられたことを非常にうれしく思っています。オーバーテイクが非常に難しいハンガロリンクでのポールポジションを、明日のレース結果に結びつけたいと思います。その他のマシンも、ガスリー選手が6番手、Red Bull Toro Rosso Hondaの2台が大混戦の中で12番手、13番手と、4台すべてがポイント獲得可能なポジションにつけることができました。明日もチームとともにベストを尽くします」マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ/1番手)「予選でマシンがさらに向上し、最高の一日になりました。トップに立つというのはすばらしいことですし、僕にとって初めてのポールポジションはこれからも特別な記憶になるはずです。また、ハンガロリンクのようなすばらしいサーキットで燃料を少なくして予選ラップを走るのはとても楽しいですし、マシンがダウンフォースを発揮してグリップが増すのを感じながら全開で走るのもとても楽しいです。僕らとトップチームの差はわずかで、Hondaはすべてを向上させようとハードワークをしてくれています。今日はチームみんなにとって最高の一日になりました。Hondaも含め、速いマシンを用意してくれたチームのみんなに感謝しています。ハードワークが実を結ぶ瞬間を見られるのはすばらしい気分です。このレースウイークではロングランができていませんが、ここのところマシンはレースではさらに競争力があるので、あまり心配していません。明日はクリーンなスタートを決めて、自分の仕事をするのみです。今日、ハンガリーにこれほど多くのオランダ人ファンが来てくれるとは思っていなかったので、グランドスタンドにいるみんなの姿を見たときには最高の気分でした。明日は接戦になるはずなので、またエキサイティングなレースが見られるでしょう」ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ/6番手)「今日はクリーンラップが取れず、いくつかミスもしてしまったので残念です。それがなければ、フェラーリと4番手か5番手を争えていたと思います。悪くないポジションですが、もっといいラップタイムを出せました。明日はミディアムタイヤでスタートします。全開でプッシュし、戦略を工夫してポジションを上げていきたいと思います。マックスのポールポジション獲得には、心から祝福の言葉をかけたいです。すばらしい結果で、チーム全体にとっていいことです。ここはオーバーテイクが難しいサーキットで、いい予選ポジションを得られていますし、僕らには力強いマシンがあるので、アドバンテージはあると思います。フリー走行では、誰もドライの状況下でのロングランをしていないので、70周のレースの中でタイヤがどうなるかによっては、おもしろい展開が訪れると思います」アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ/12番手)「FP2でのクラッシュからばん回し、12番手という結果を得たことに満足しています。マシンにはQ3へ進出できるだけのポテンシャルがありましたが、いつもわずかに届かないことにはフラストレーションがたまります。FP3ではマシンの接地感が得られずに苦戦したのですが、予選ではリズムを取り戻したのでよかったです。Q3へ進出できればよかったのですが、0.2秒届かず、マシンのバランスも、いいコーナー、悪いコーナーが分かれています。このサーキットではオーバーテイク可能な場所が少なく、コース上でのポジションが重要になりますし、いい戦略も必要です。タイヤを選べる中では上位につけていますし、明日はタイヤのデグラデーションも大きくなると思うので、何台かオーバーテイクできることを願っています」ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ/13番手)「最後のアタックでチームとコミュニケーションミスがあり、間違ったセッティングで出てしまいましたが、悪くない予選だったと思います。マシンからはまだ力を引き出せるはずで、あと0.1秒くらいは向上していたはずですから、僕らの本当の立ち位置はその辺りです。明日は13番手からのバトルですが、ここはオーバーテイクが難しくて電車のように各車が連なって走行することになるでしょう。しかし、レースは長いですし、ライバルと異なる戦略を採用すればうまくいく可能性があると思います。また、スタートもかなり重要なので、きちんと準備し、なるべくいいレースを展開したいです」
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