ホンダは、F1フランスGPでレッドブル・レーシングにアップグレード版“スペック3”エンジンを投入するとマックス・フェルスタッペンの母国オランダの De Telegraaf が報じている。ホンダは今年からトロロッソに加えてレッドブル・レーシングにパワーユニット供給を拡大。開幕戦オーストラリアGPではマックス・フェルスタッペンが3位入賞を果たしてホンダに11年ぶりの表彰台をもたらし幸先のいいスタートを切った。
しかし、ホンダのF1エンジンはメルセデスとフェラーリに対してまだ遅れをとっており、パワーが重視されるバーレーンやカナダでは苦戦を強いられた。特に先週末のF1カナダGPではマックス・フェルスタッペンが5位、ピエール・ガスリーが8位と期待外れな結果に終わっており、ホンダはポール・リカールで今季2回目のアップグレードを投入すると報じている。ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治はアップグレードの投入時期について「我々の開発は進行中であり、次のステップをいつ導入するかを検討しているところです」とコメント。「現在のPUの状況、走行距離、ダメージなどを観察しています。アップデート版の新しいPUを導入するのに最適なタイミングはいつかについてチームと話し合っています」「そこはホンダだけの問題ではありません。トロロッソとレッドブルの両方のチームと密接に取り組んでいます。現時点でいつになるかは正確にはお伝えできませんが、新しいアップデート版PUの導入を目指しています」ホンダは、F1アゼルバイジャンGPで“スペック2”エンジンを投入しており、次のアップグレードでエンジンは年間の上限となる3基に到達する。しかし、レッドブルはすでに4基以上の投入を見込んでいるようだ。モータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「モンツァでエンジンナンバー4が登場する。パフォーマンス向上がそれほど大きくなければ、我々は早めにペナルティを受け入れることができる。ホンダから得ている数値によれば、それはリアルなブーストだ」と語っている。
全文を読む