ホンダF1は、最新の“スペック3”パワーユニットによってメルセデスとの差を50馬力まで縮めたと Auto Motor und Sport が報じている。昨年末の段階でメルセデスのF1パワーユニットは949馬力を発生するのに対し、ホンダは860馬力とその差は約90馬力だったとされている。しかし、ホンダの最新の“スペック3”エンジンはルノーよりも強力なものになると導入前から報じられて大きな話題になった。
そして、ホンダは、F1日本GPで“スペック3”エンジンを実戦投入。Auto Motor und Sport は、鈴鹿サーキットでトロロッソ・ホンダは大幅にスピードを改善したとし、高効率が求められる鈴鹿でホンダとメルセデスとの差は50馬力だったと報じた。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「新シーズンがスタートする前にまた新たに大きなアップグレードが入ることになるだろう。それによって我々はいくつかのトラックで争えることになるだろう」とコメント。「小さなギャップは世界の終わりではない。我々はシャシーで補うことができる。来年の我々のゴールはタイトルを争うことだが、現実的には難しいだろう」「フロントウイングに関する新しいルールが、その一翼を担うことになるかもしれない」ヘルムート・マルコのコメントが真実ならば、メルセデスとホンダの50馬力の差はさらに縮まることになる。2019年にレッドブル・ホンダは真のタイトル候補になることができるだろうか?メルセデスのF1チーム代表トト・ヴォルフは、レッドブル・レーシングがホンダという新たなパートナーを得ることで大きな脅威になるかもしれないと考えている。「ホンダのエンジンは非常に競争力があるように見える。レッドブルにはリアルなレーサーたちがいるので、我々は彼らを監視していくつもりだ」とトト・ヴォルフはコメント。レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーも、ホンダの“スペック3”エンジンは励みになる進歩だと語る。「週末全体だけでなく、ロシアでも我々はその進歩を非常にはっきりとフォーローしていたのは確かだ」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「彼らが本当に進歩を遂げているのを確認できたのは素晴らしいことだ。我々は彼らが果たした進歩に非常に興奮しているし、2019年にむけてもちろん期待を持っている」「クルマでのストレートスピードが良くないことはわかるだろう。そこは来年、我々が競技レベルをもっと高めるためにホンダとのリレーションシップに期待している部分だ」
全文を読む