ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、マクラーレン・ホンダのF1ベルギーGP初日のフリー走行を振り返った。ホンダは、F1ベルギーGPにアップデート版パワーユニットを持ち込んでおり、ストフェル・バンドーンが“スペック3.6”、フェルナンド・アロンソが“スペック3.5”と呼ばれるバージョンを搭載している。
「今日は両方のマシンともに、アップデートしたPUを搭載しFP1とFP2を走行しましたが、FP2の終盤を除くほとんどのセッションをドライコンディションで走行し、特に大きな問題を抱えることなく一日を終了できました」「パフォーマンスの面で一定の進歩を確認でき、前向きな一日になったと思います。ここスパは高速サーキットということで、事前から楽な週末にはならないと思っていた中で、まだ金曜とは言え、10番手前後のポジションでセッションを終えられたこともよかったと思います」「ストフェルについては、F1での初めてホームレースでペナルティーを受けざるを得ないことをとても残念に思いますが、できる限り早いタイミングでアップデートを入れるために、チームとして決断をしました。そしてそのような状況でも、ここ数戦と同様、今日も彼はいい走りを みせてくました」「フェルナンドもFP2ではタイムを上げてきましたし、両ドライバーともに明日の予選を悪くないかたちで迎えられます」「スパは天候が荒れることでよく知られていますし、タフな状況の中でも両ドライバーがポイント獲得できるよう、予選に向けてさらにセッティングを煮詰めていきたいと思います」マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「雨による中断を挟んだものの、今日は比較的収穫の多い一日だった」とコメント。「また、空力やハンドリングといった有意義な車体側の評価を多数実施することができた。スパはマシンにとっては厳しいサーキットなので、できる限り準備した状態で土日に臨みたいと考えている」「今日は両セッションで、信頼性の問題もなく走行し、明日の非常に重要な予選に向けて有効な情報を入手することができた。フェルナンドに関しては、ペナルティーを受けることはない。なので、日曜日に着実な結果を出すには、明日の予選でいいグリッドポジションを獲得することが重要だ」「一方、ストフェルについては、残念ながら決勝を最後尾からスタートすることになるが、それでも彼の母国グランプリのためにできる限りベストなレーシングカーを提供することに焦点を当てている。ストフェルは今日、母国の観衆の前で着実なパフォーマンスを披露していたと思う」「ご存知のとおり、ここスパはいつも変わりやすい天候で、コンディションが急速に変化することがある。我々はあらゆる可能性に備えてセットアップを最適なものにするために準備をしている。土曜日に少し雨が降れば、予選ではポジションが大きく入れ替わる可能性もあるし、そうなれば日曜日にはどんなことも起こり得ると思っている」関連:・F1ベルギーGP フリー走行2回目:ルイス・ハミルトンが最速タイム・F1ベルギーGP フリー走行1回目:キミ・ライコネンが最速タイム
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