ホンダは、2018年にザウバーにF1パワーユニットを供給することに異議はないとしている。今週、ホンダとザウバーの2018年のF1パワーユニット供給に関する契約が破棄されるとの報道がなされた。ひとつの見解は、ザウバーがチーム代表だったモニシャ・カルテンボーンを解任したことをホンダが不服としているというもの。
ホンダは、ザウバーへのパワーユニット供給についてモニシャ・カルテンボーンと交渉を行ってきたが、先月、ザウバーの新オーナーは“将来に対する異なる見解”を理由にカルテンボーンの辞任を突然発表した。だが、ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史は「我々はザウバーにパワーユニットを供給する準備ができています」とシルバーストンでコメント。「モニシャ・カルテンボーンとは多くのことを築き上げてしましたし、我々はザウバーがいることに満足しています。ホンダは当初合意された契約に異論はありません」しかし、もうひとつの見解として、ザウバー側が競争力と信頼性に欠けるホンダのパワーユニットを搭載することをためらっているというものがある。ザウバーは、モニシャ・カルテンボーンの後任に元ルノーのフレデリック・バスールを任命。フレデリック・バスールは、ホンダの問題を解決することが最優先事項だと述べている。「ホンダの問題がテーブルにある。それが私の最優先事項だ」とフレデリック・バスールは L'Equipe にコメント。「その件を早急に対処していく必要がある。マクラーレンから聞いた話を踏まえれば、やや怖い気がしている」シルバーストンのパドックでは、ザウバーとホンダの取り決めは、具体的な契約ではなく、公式発表のために同意書の要点に触れただけだとの推測が広まっている。