これまでメルセデスの1強状態だったF1エンジンだが、もはやフェラーリとルノーは同等のレベルに達しており、劣っているのはホンダだけだとセルジオ・ペレスは考えている。過去3年間、圧倒的な優勢を続けてきたメルセデスだが、今年はエンジン面でのアドバンテージはなくなったと考えられており、フェラーリとの厳しいタイトル争いが展開されると予想されている。
レッドブルを加えたトップ3以降の中団グループでは、メルセデスのカスタマーであるウィリアムズとフォース・インディア、そして、フェラーリのカスタマーであるハースがしのぎを削っており、ルノーも巻き返しを見せている。ハースは、フェラーリのエンジンは最強エンジンになったかもしれないと以前から発言している。 セルジオ・ペレスは、フェラーリとルノーが2016年から“大きな前進”を果たしたと考えている。以前あったメルセデスのエンジン面のアドバンテージはバーレーンやソチのようなサーキットではなくなったかと質問されたセルジオ・ペレスは「そうだね。フェラーリは間違いなくメルセデスと同レベルになるし、ルノーも近いところまで来ている。アドバンテージがあるのはもうホンダに対してだけだ」とコメント。セルジオ・ペレスは、2017年のレギュレーション変更によってエンジンパワーの重要性が少なくなったとの考えには否定的だ。 「僕は逆だと思う。今年のこのクルマでは、今まで以上にエンジンが重要だ。フルスロットルで走る時間がかなり増えて、回生量は大きく減った。フェラーリとルノーは大きく進化してメルセデスに追いついてきた」セルジオ・ペレスは、パワーのあるマシンが有利とされるバーレーンでフォース・インディアは苦戦したのは路面の粗さのせいであり、今週末のソチ・オートドロームのスムーズな路面では良い戦いができると「このトラックの方が僕たちには合っているはずだ。バーレーンは僕たちの1発の問題が露呈したと思う。僕のクルマはトラブルも多く、予選まではとてもトリッキーだった」「元々バーレーンはレイアウト的にも僕たちには難しいレースだった。僕たちにとって一番厳しいレースのひとつだったかもしれない。ここではもっと競争的になれると思う。少なくともコンペティティブになって、僕らの本来の位置に近づけることを願っている」
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