3年間にわたるホンダの苦境は、パートナーであるマクラーレンだけでなく、F1界全体にとっても悩みの種になっているようだ。ここ数日、F1ストラテジーグループが、ホンダが他のF1メーカーに追いつくことを支援するために特別な救済措置を検討していると報じられている。El Confidencial は、その計画の陣頭指揮を執っているのはF1の新オーナーであるリバティ・メディアだと報道。
リバティ・メディアは、ホンダのトラブルがF1参戦に興味を抱いている他の自動車メーカーに悪影響を与えていることを認識しているという。「一部のライバルが助けようという気持ちになるほど深刻なものだ」と同紙は報じた。実際、ライバルメーカーであるメルセデスが、ホンダの改善をサポートするためにコンサルティング支援をする可能性があると報じられている。マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「我々は競走の世界にいる。そして、多くの人が我々にそこにいてほしくないと思っていることはわかっている」とコメント。マクラーレンは、F1エンジン専門家のマリオ・イリエン率いるイルモア社が、ホンダと働いているとの噂についてコメントを避けている。だが、ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は「我々はやれることをすべてをやってきました。外部のあらゆるリソースを活用しています。3月初旬から、我々は組織をほぼ完全に変更しています」と述べている。ホンダは、バーレーンでトラブルが多発したパワーユニットの信頼性を改善するために、F1ロシアGPに新しいMGU-Hを導入するとされている。また、近日中にはザウバーとのカスタマーエンジン契約が発表されると予想されている。「我々はまだライバルに遅れをとっています」とホンダの広報担当はコメント。「ですが、我々は正しい方向に進んでいます」
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