ホンダは、ライバルメーカーであるルノーのアップグレードを注意深く見守っている。ルノーは、F1モナコGPにBスペック版パワーユニットを投入。レッドブルはダニエル・リカルド、ルノーはケビン・マグヌッセンが搭載している。ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、バルセロナでのテスト以降、ルノーの進展を密接にミニタリングしていると述べた。
メルセデスとフェラーリとのギャップを縮めようとしているルノーが、ホンダに良いベンチマークを提供しているかと質問された長谷川祐介は「そうですね、この時点ではそう思います」とコメント。「もちろん、彼らがアップグレードすれば、我々に大きなショックを与えるでしょう。現在、マクラーレン・ホンダはルノーよりも少し速いと言っても過言ではないと思いますが、彼らのアップグレードが我々を追い越すようであれば、我々はなにかしら応える必要があります」マクラーレン・ホンダは、今年いくつかのレースのプラクティスセッションでは競争的に見えたが、予選では奮闘している。フェルナンド・アロンソは、ライバルチームが土曜日により大きな前進をしていると述べている。だが、長谷川祐介は、それは逆の問題だとし、ライバルチームはプラクティスで100%未満でも快適な走行ができていると考えている。「その逆だと思います。彼らはより多くのパワーがあるので、プラクティスでパワーをダウングレードする余地があります。我々も金曜日にはプラクティスモードを使用していますが、我々の最大パワーは十分に強くないので、ドライバーはパワーがあまりに低いと不満を言っているんだと思います」