ホンダは、要請があれば、2017年に2つのカスタマーチームにエンジンを供給することに前向きな姿勢をみせている。 ホンダは、2015年にマクラーレンのワークスパートナーとしてF1に復帰。今のところ、唯一マクラーレンだけにエンジンを提供している。昨年、ホンダが2016年にレッドブルにエンジンを供給する案があったが、マクラーレンによって阻止された。
しかし、2017以降の新しいF1エンジン規約にはホモロゲーション過程の一部として“供給の義務”が盛り込まれる。その結果、ホンダが第2や第3のエンジン契約を迫られる可能性があり、F1プロジェクトの総責任者を務める長谷川祐介は、そのようなケースに対する準備を進めていると述べた。「これまでのところプランはありませんが、すでに第2もしくは第3のチームに供給できるポテンシャルがあるとFIAに約束しています。それに備えてはいるものの、具体的なプランはありません」また、このエンジン協定では各シーズンにマニュファクチャラーが導入できるアップグレードを制限するトークンシステムの撤廃が決定している。トークンは出費に歯止めをかけ、エンジン開発の軍拡競争を阻止しようと意図されたシステムだったが、パフォーマンスの収束を奨励するべく放棄される。一方、エンジンメーカーは、供給価格を2017年に100万ユーロ(約1億2,000万円)、2018年までに300万ユーロ(約3億7,000万円)削減しなければならない。 「来年にトークンが撤廃されることには喜ばしく思っています。開発がより自由になるのは良いことです。コスト削減はすべてのマニュファクチャラーにとって非常に厳しいですが、我々は満足しており、合意しています」 関連:F1:2017年以降のF1エンジン規約に合意
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