今年のホンダとルノーのパワーユニットは、昨年のフェラーリのパワーユニットよりもパワフルだとメルセデスのテクニカル部門エグゼクティブディレクターを務めるパディ・ロウは語る。昨年、ホンダとルノーがパワーと信頼性に苦戦するなか、フェラーリは圧倒的な優位を誇るメルセデスのpワーユニットとのギャップを縮めた。
今年、トロ・ロッソは、そのフェラーリの2015年版エンジンの最新仕様を搭載している。トロ・ロッソは力強い結果を出しており、フェラーリが提供する改善を称賛しているが、メルセデスのデータ上では、ホンダとルノーがすでに前進していることを示しているという。「ご存知ないかもしれないが、実際にグリッドで最もパワーが少ないエンジンはトロ・ロッソに積まれているフェラーリだ」とパディ・ロウは明かした。「ルノーとホンダは、フェラーリやメルセデスからそれほど離されていないため、各パワーユニット間の違いはあまり大きくない」 一方、F1バーレーンGPではトロ・ロッソのマックス・フェルスタッペンが6位に入っており、別の角度から見れば、それはトロ・ロッソがいかに優秀なシャシーを送り出したかを表している。パワー差の影響力が大きく、燃料の使い方がきわめて重要なバーレーン・インターナショナル・サーキットで、トロ・ロッソはパワーで勝るライバルたちを抑えてみせた。 F1バーレーンGP予選後、フェルスタッペンは自分のマシンの出力と2016年型エンジンの違いがわかったと話している。 「ファクトリーのフェラーリに遅れていれば、彼らのパワーの方が大きいことはわかる。でも、とても信頼性があるし、良いスタートを切ることができたから、僕たちが今手にしているものに満足しなければならない」また、マックス・フェルスタッペンは、姉妹チームであるレッドブルの搭載するルノーのパワーユニットが、冬の間に大きく改善したと述べた。バーレーンでのレッドブルのパフォーマンスについて質問されたマックス・フェルスタッペンは「正直、あまり驚いてはいない」とコメント。「彼らが素晴らしいクルマを持っていることは、すでにわかっていたことだ。エンジンによって、彼らは大きな前進を果たした」
全文を読む