ホンダは、2016年F1エンジンが新たな信頼性問題に直面しているとの報道には動じておらず、プレシーズンテストでしか本当の状況はわからないと主張した。過去数週間にわたって改良されたホンダの2016年F1エンジンのパフォーマンスに関する多くの推測がなされている。ホンダの新しいパワーユニットは、昨年からパワー面で劇的な前進を果たしており、エネルギー回生システムの弱点も克服したとされている。
その一方で、パワーユニットの新しいコンポーネントの信頼性問題が懸念されている。特に、パワーユニットのターボに関しては、ダイナモでの耐久テストの距離目標にまだ届いていないと報じられている。さらに最終手段として、新しいコンポーネントの信頼性が水準に達しているかを調べている間は、2015年仕様のパーツを使うとさえ囁かれている。しかし、ホンダは微調整を行っているエンジンコンポーネントの追加仕様がテストを通して進化していく可能性はあるが、2016年のパワーユニットに専念していく以外のプランはないと明言した。ホンダの広報担当は、本当の絵が見えてくるのは今後2週間であり、ホンダがどの位置にいるかについて決定的な何かを述べるにはあまりに早いと述べた。「ホンダのパワーユニットのパフォーマンスと信頼性に関する報道は根拠のない推測論です」とホンダの広報担当はコメント。「バルセロナでの8日間のテストを終えるまで我々がどこに位置するのかはわからないでしょう。その時まで詳しい情報はありません。トラックに戻るのを楽しみにしています」