ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は、2015年のホンダの奮闘は“試合感不足”によるものだと述べた。昨年F1に復帰したホンダは、過去に成功を収めたマクラーレンとのパートナーシップを再開してシーズンに挑んだが、新生マクラーレン・ホンダはわずか27ポイントの獲得に留まり、コンストラクターズ選手権9位と低迷した。
新井康久は、その問題の一部は、ホンダがF1から遠ざかっていたことによる問題への対応が遅れあったと述べた。「本当に厳しいシーズンでしたし、ファン、マクラーレン、そして、我々をサポートしてくれた皆さんの期待に応えることができませんでした」と新井康久は Nikkei Asian にコメント。「それには多くの理由があります。ですが、私は結果が全てだと思っています」「シーズン序盤は、(F1)レースから7年間遠ざかっていたことが影響したと思っています」「技術的なトラブルは予想していました。我々はそれを認識していましたが、素早く原因を特定し、それらを解決するための処置を講じ、必要な調整を施すことができませんでした」「我々はアスリートが言う『試合感不足』に苦しんでいました」「複雑なハイブリッドシステムをマスターする前に昨年3月の2015年開幕戦オーストラリアGPに参加しました」「我々全員がベストを尽くしましたが、集団的な経験を利用できるようになる前に多くの技術的なトラブルが発生しました。本当に厳しいスタートでした」