ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は、ホンダが2016年に力強いスタートを切るためにすでに来年のパワーユニットに注意を向けているとし、彼自身も競争力を上げるために必要な“大躍進”を期待していると述べた。マクラーレンのエンジンサプライヤーとしてF1に復帰したホンダだが、ここまでのシーズンは散々なもので、母国グランプリとなったF1日本GPでは、同社が所有する鈴鹿サーキットでMP4-30とライバルマシンとの差が明確に表われた。
今シーズンは残り5戦となり、ホンダは2016年の準備を始めている。新井康久は、今年のフェラーリのように、2016年のホンダの大躍進を期待している。「我々が遅れていることはわかっていますので、来シーズンのエンジンの準備を始めています。その中にはレイアウト変更も含まれており、予定通りに進んでいると言っていいでしょう。大躍進できることを期待しています」「今シーズン、これから大躍進するのは難しいでしょう。今の限界はかなりはっきりしており、時間もかかります。一番進歩する時期は冬になりますが、残りのレースを使って、来年のためのセットアップの方向づけをしていき、いくつかのレースではエアロやパワーユニットの改良をしていくつもりです」「何周も遅れており、パッケージ全体の走行距離も遅れています。走る1周ごとに何かを学んでいます。残りのレースでは、興味深い情報が得られると信じています」