ホンダは5日、青山にあるホンダ本社で緊急記者会見を開き、2008年をもってのF1レース活動からの撤退することを正式に発表した。会見には、福井威夫代表取締役社長と常務執行役員の大島裕志氏が出席。福井社長は、「2008年をもってF1レース活動から撤退することを決定した。サブプライムローンにタンを発した金融危機、各国に広がった経済の後退により、ホンダを取り巻くビジネス環境が急速に悪化した。回復には、しばらく時間がかかることが予想され、経営資源の効率的な際は分が必要との認識から撤退を決めた」と撤退の経緯を説明した。
ホンダは、2006年からホンダ・レーシングF1チームとして再び単独参戦したが、ここ2シーズンは低迷していた。2008年はロス・ブロウンを迎え、レギュレーションが大幅に変わる来年へ向けて、精力的に開発を行ってきたが、世界的な金融危機のなか、年間680億円とも言われるコストが負荷となり、F1から撤退する結果となった。