ホンダは25日、スペイン・バレンシアでニューマシンRA108のシェイクダウンを行った。そして今週29日には、イギリス・ブラックリーのファクトリーで、改めて発表会を行うことになっている。水曜午後に最初にステアリングを握ったのは、ルーベンス・バリチェロ。そして翌日にはジェンソン・バトンも新車を走らせ、今週末からバルセロナで始まる本格的なテストに備えて、基本的なチェックなどの作業を行った。さらに金曜日にはヤングドライバー育成プログラムの一環として、マイク・コンウェイも走行し、全4日間のテストを終了した。一方...
また、フォーミュラ・ニッポンおよびSUPER GTシリーズに参戦している小暮卓史も、2日間テストに加わった。これは人材育成プログラムである「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト」の一環として。木暮はRA107を走行し、2日間のテストで計77周を周回した。29日に行われる新車発表会では、RA108を初めて走行した感想などを、ドライバーが語ることになっている。小暮卓史「初めて本格的にF1マシンをドライブするという貴重な経験をし、二日間、とても楽しむことができた。マシンは、加速はもちろんブレーキもダウンフォースもハイレベルで最高の気分でドライブできた。左足ブレーキの経験がなく、初めは戸惑ったが、徐々に慣れ、もう少し走れば、同じ条件で走ったドライバーと遜色のないタイムは出せたと思う。今回のテストでF1の素晴らしさを身をもって体感し、この経験を今後のレース活動にいかしていきたい。この機会をくださったHondaと、お世話になったチームの皆さんに感謝したい。」スティーブ・クラーク レース兼テスト担当 ヘッド・エンジニア「「新車を初めて走らせる際にはいつでも、入念なチェックや観察が必要だ。われわれがその2日間その作業を行う間に、RA108は198周を走って信頼性の高さを示した。今後、ここで収集したデータを解析し、バルセロナでの本格テストに備えたい。」
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