2009年のフェリペ・マッサの頭部外傷を受け、F1にはより安全性を高めたヘルメットが導入されているが、少なくともミハエル・シューマッハとルイス・ハミルトンは新しいヘルメットへのアップデートを拒否している。F1日本GPから、全ドライバーがバイザー上部にザイロン性の防弾帯板が取り付けられたヘルメットを装着しているものと考えられていた。
だが、帯板によりヘルメットの重量が50g増加するだけでなく、バイザーの染料層、さらにはティアオフシールド(捨てバイザー)にも影響があるため、一部のドライバーは使用に乗り気ではないとされていた。大部分のドライバーが安全性が高められた新しいヘルメットを装着しているが、実際にはまだザイロン製バイザーは義務的ではないことが明らかになった。「(ミハエル)シューマッハと(ルイス)ハミルトンは使っていない。余分な50gを省けるからね」とアライのペーター・ビュルガーは述べた。「おそらくGフォースによって(50gよりも)もう少し加えられる」とペーター・ビュルガーは認めた。ペーター・ビュルガーは、ワールドチャンピオンのセバスチャン・ベッテルはザイオンの帯板を使用していると述べた。「彼にはなぜ実際に強制ではないものを使うべきなのかを慎重に説明しなければならなかったよ」「日本で義務化されると思われていたが、FIAはそれを使うよう強く推奨するという手紙を各ドライバーに送っただけだった」関連:F1ドライバー、F1日本GPからより安全なヘルメットを装着