フェラーリのルイス・ハミルトンは、アブダビGP予選で再びQ1敗退を喫し、「言葉にできないほどの怒りと苛立ちがある」と語った。今季終盤3戦連続でのQ1脱落となり、決勝に向けても苦しい状況が続いている。ハミルトンは最終ラップでQ2進出に必要なタイムを更新する勢いだったが、最後のセクターでわずかにタイムを失い、カットラインから8ミリ秒差で脱落。「ラップの大半は十分に良かった」としながらも、「最後までまとめ切れなかった」と振り返った。
予選直前のクラッシュ修復に「チームは素晴らしい仕事をした」ハミルトンはFP3でターン9のクラッシュにより走行時間を失ったが、チームが短時間でマシンを修復。「チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。彼らはもっと良い結果に値した」と語り、無線でも謝罪の言葉を口にした。予選序盤には一時5番手に入るシーンもあり、「多くのセットアップ変更を行い、今日はマシンのフィーリングが良かった」とSkyに対してコメント。しかし最終的には再びQ1で姿を消す結果となった。「耐え難い怒りと苛立ち」 ハミルトンの率直な心境自身の予選パフォーマンスに厳しく向き合ってきたハミルトンは、今回も深く落胆している。「今の気持ちを言葉で表すことはできない。耐え難いほどの怒りと苛立ちがある。これ以上言えることはあまりない」と、胸中を明かした。一方、チームメイトのシャルル・ルクレールは5番手を確保し、明暗が分かれた形となった。バスール代表「FP1欠場とFP3クラッシュが響いた」フェラーリ代表のフレデリック・バスールは、ハミルトンの週末が序盤から不利な状況に置かれていたと説明した。「ルイスはFP1でアーサー(ルクレール)にシートを譲り、FP3でもクラッシュがあった。P4からP18までが0.2秒の範囲に収まる状況で、これだけ走行を欠けば挽回は難しい。FP2だけで十分な準備をすることはできない」と語った。
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