ルイス・ハミルトンは、F1ベルギーGP予選のQ1で敗退したことについて「フェラーリに謝らなければならない」と語り、自らの走りを「受け入れがたい」と厳しく批判した。ハミルトンはQ2進出にわずか0.031秒届かず、予選16番手でレースをスタートすることになった。最速タイムは一時的にQ1で7番手となったが、ラディヨン進入で白線を4輪すべて越えたことでそのタイムが抹消された。
今年メルセデスからフェラーリに移籍して以来、Q1でノックアウトされたのはこれが初めてとなる。「セッション終盤にSF-25が良くなってきた感触はあったか?」との問いには、ハミルトンはこう答えた。「特にないね。先週と同じような感じだった。いくつか変更は加えたけど、クルマはひどいというわけじゃなかった」「Q1突破のために2セット目のタイヤを使わざるを得なかったのも事実だし、状況は厳しかった。そこに加えて、自分のミスもある」「自分自身を見つめ直さないといけないし、チームに謝らなければならない。Q1で敗退するなんて、受け入れがたい。非常に、非常にひどいパフォーマンスだった」グリッド8列目からのスタートとなるハミルトンにとって、日曜の決勝では苦しい展開が予想されるが、スパ・フランコルシャンはオーバーテイクのチャンスがあるサーキットでもある。「もうセットアップには何も手を加えられないから、今の位置からスタートして、どこまで挽回できるか試すしかない」ハミルトンにとって今週末は苦しい展開が続いており、金曜のスプリント予選ではスピンを喫して18番手となり、スプリント決勝では15位に終わっていた。フェラーリは今大会で両マシンに新型リアサスペンションを投入し、マクラーレンとの差を詰めるとともに、コンストラクターズ選手権でメルセデスに対するリード拡大を狙っている。2026年にはF1のレギュレーションが車体・パワーユニットともに大幅に変更されるが、ハミルトンの視線はすでにその先を見据えている。「僕たちには多大な投資が行われているし、もちろんファクトリーの皆も全力で働いてくれている」「今季はすでにアップグレードを投入してきたけど、これで打ち止めだと思う。だから今は、少なくともファクトリーにとっては、来年のマシンに焦点を当てる時期だと思う」