ルイス・ハミルトンは、メルボルンの法廷から500ドル(約3万7,000円)の罰金を言い渡された。ルイス・ハミルトンは、今年のオーストラリアGPでサーキット近くの公道で暴走行為によって現地の警察に捕まっていた。ハミルトンは起訴され24日に裁判が行われたが、ハミルトン本人は出廷しなかった。裁判には、ハミルトンの代理人としてサンディップ・ムカージー弁護士が出廷。ハミルトンの罪を認めた。
サンディップ・ムカージーは、2通の書簡を法廷に提出し、この事件後、メディアに広範囲に取り上げられたことでハミルトンが「当惑、屈辱的な扱い、ストレス」に苦しんだと主張した。書簡の中でハミルトンは、今回の件は「一時的に判断力を失った」結果であるとして、「大々的な」注目を集めたこと自体が「罰に値する」ものだと語った。またムカージーは、ハミルトンが仕事で世界各国を飛び回ることに支障が出る可能性があるとして、有罪の記録を残さないようにも要求。F1の統括団体であるFIAもハミルトンの人間性についての証言を提出している。クリーブ・アルソップ判事は、初犯だったためにハミルトンが有罪を逃れるとしたものの、「責任ある立場にある者がごろつきのように振舞った。この振る舞いは、彼がサーキットで日々示さなければならない責任や成熟ぶりを見せるものではない」