ルイス・ハミルトンは、2025年F1 中国GPの予選でのフェラーリを「ナイフの刃の上」と表現した。7度のワールドチャンピオンに輝いたハミルトンは、目覚ましいスプリントパフォーマンスを再現できず、5番目の最速タイムに終わった。ルイス・ハミルトンは上海での週末のスタートで、金曜夜のスプリント予選でポールポジションを獲得し、土曜の100キロのレースで確実な勝利を収めた。
しかし、イベントが本予選に移行すると、ルイス・ハミルトンとフェラーリのペースは落ちていった。ハミルトンは、スプリント後の許容時間枠で行ったセットアップ調整がSF-25の調子を狂わせた要因のひとつだと感じている。ルイス・ハミルトンは土曜日のスプリントをポールポジションから制したが、予選では5位に甘んじる結果となった。「もちろん、最初は楽観的にスタートしたのだが、マシンにいくつか小さな変更を加えたところ、マシンが本当にナイフの刃の上に乗っているような状態になってしまった」とハミルトンはSky Sports F1に語った。「風も少し強くなっていたと思うので、マシンは運転しにくくなり、ラップを重ねるのが難しくなった」フェラーリの新しいマシンに何を求めているのか、また何が欠けているのかと詰め寄られたハミルトンは次のように続けた。「特にこれというものはない。バランスが取れたマシンが欲しいのに、コーナーからコーナーへと移るたびに、マシンのバランスが異なる。どこでも同じようなバランスが取れたマシンが欲しい」「言ったように、変更を加えたら突然高速走行時のバランスが崩れてしまった。コーナーを攻める際に、マシンがロックアップしてスピンするか、オーバーステアになるのではなく、安定性を維持してくれるマシンが欲しいだけだ。それが予測できないと、望みはなくなる」フェラーリのガレージの反対側では、シャルル・ルクレールがハミルトンよりわずかに遅い6位で、これまで新チームメイトの影に隠れていた週末を振り返った。ルクレールは、もう一台のフェラーリで6位に入ったチームメイトのハミルトンを支持した。予選で自分が達成できる最大限の結果だったかと尋ねられたルクレールは「少なくとも、そのように感じた」とた。「ルイスは僕よりも良い仕事をしたが、僕は自分の力を最大限に発揮したと感じている。これ以上できることはなかったと思う。ルイスの前か後ろかということは、チームとしてお互いに隣り合わせでスタートするのだから、それほど重要ではない」「チームとしてはマシンのポテンシャルを最大限に引き出せたと思うが、最も重要なのは、今朝のスプリントやスプリント予選では他のドライバーたちと比べてずっと速かったので、マシンのポテンシャルがどこまで高まったのかを理解していることだ」「昨日は、ランド(ノリス)が周回を終えていれば、おそらく一歩リードできていたと思う。でも、他のドライバーたちとはほぼ同等のタイムだった。きょうは、僅差ではあるが、僕たちは少し後手に回っているようだ。なぜなら、ルイスと僕の2周はそれほど悪くなかったと思う。かなり良かった。それが現実だ」