メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2024年F1シーズン序盤で苦戦を強いられているにもかかわらず、ルイス・ハミルトンの「機嫌の良さ」に驚かされていると語った。ハミルトンは今季、2009年F1シーズン以来最悪のスタートを切り、開幕から5戦で19ポイントを獲得できずにライバーズ選手権で9位に沈んでいる。
メルセデスが過去2シーズンで直面した苦難の連続に耐える中、ハミルトンは今シーズンのスタートは迫力に欠けるものだった。しかし、ヴォルフによると、2025年にフェラーリで新たなベンチャーを追求するためにメルセデスを離れるハミルトンは、最近明るい心境を保っているという。ヴォルフはハミルトンのポジティブな精神状態の背後にある理由についてはわからないとしながらも、フェラーリの印象的な開幕戦が支配的な要因である可能性を示唆している。フェラーリはオーストラリアGPでの1-2フィニッシュを含む5回の表彰台を獲得し、メルセデスに99ポイント差をつけてランキング2位につけている。「ルイスは驚くほど機嫌がいい」とヴォルフはServusTVに語った。「来年は別の場所に行くということが分かっているからなのかは分からないが、彼らしくない。彼は真のプロフェッショナルだ」ハミルトンはスプリントで2位を獲得し、中国GPウィークエンドの有望なスタートを切った後、「前にいる感覚を忘れていた」と述べた。ハミルトンとヴォルフはレース後、7度のF1チャンピオンが極端なセットアップを試したことが裏目に出て、ひどいアンダーステアに悩まされたことを明かした。2022年にF1がグランドエフェクトカーに回帰して以来、ハミルトンはセットアップの実験に取り組んでいるが、ヴォルフはドライバーよりもエンジニアの損失の方が重要だと考えている。「事実、車両開発におけるドライバーの役割は常に過大評価されている」とヴォルグは Sky Germanyに語った。「年に一度、次の車両開発のためのインプットがあり、その年は単にクルマの走りに関するフィードバックがあるだけだ」「エンジニアが12カ月後に別のチームに移籍してしまうのは、来週チームを変えるドライバーよりもつらいことだ」
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